勤務先は今度の4月で50期を迎えます。

それまでに培ってきた長所で言えば『ノウハウ』、短所で言えば『こだわり』が思い出のように沢山あります。

会社が年齢を重ねるように社員も年齢を重ねますから、定年を迎えて引退される方がいれば新しくチカラとなってくれる人が現れます。

会社の新陳代謝です。

人が入れ替わってくる回数が増えると仕事のやり方が変わってきたり、『ノウハウ』が上手く伝わらなくて効率の悪い動きになっています。

私の身の回りのお話です。

五人の部下を任せてもらっております。

みんな一生懸命にミッションクリアに向けて動いてくれていますが、共通のゴール設定をしてもそこに行き着くプロセスは、三者三様、五者五様です。

昨年度までは個々に任せていましたが、そうすると速さと質の違いに大きな差が出てきてしまっていました。

そこで今年度からは、様々なミッションの中でそれぞれ早くて正確な仕上がりをしてくれる部下のやり方を基準に進めることにしています。

私の経験も織り交ぜながらチームの手順書を作成し、それをメンバー全員に落とし込んで実行し始めました。

そうすると最低ラインが手順書になりますから、様々な判断を今まで経験の無い部下にさせてきていたことがミッションクリアという最大の目的に焦点を絞って実行出来るので、成果が倍増してきました。

部下には申し訳ない限りです。

なんでもかんでも手順書にするのかという意見も社内から出てくるのですが、私としては出来るだけ手順書にすべきだと思っています。

手順書を作成したら、必ずそれが妥当かも確認することを忘れてはいけません。

手順書を作成している本人は『これぐらい出来るだろう』と思って作成していると思うので、表現や項目が抜けることがあります。

私がそうでした。

[ポイント]
・業務の仕上がりを一定のラインまで引き上げるには、[手順書]の作成が有効です。
・責任と権限も盛り込んであげると、プレーヤーは困った時に[手順書]を見て解決出来ます。