●ストレスを大きくしているのは「認知の歪み」が原因?
突然ですが、あなたは人よりストレスを感じやすいと思いますか?

私たちは日常生活上でありとあらゆるストレスに直面します。

しかし、ストレスには感じ方によって大きくも小さくもなりうるのです。

あなたが今感じているストレスは、もしかしたら「認知の歪み」によって大きくなっているのかもしれません。

この記事では、自分の中にある認知の歪みを知ることで、ストレスを引き起こしている考え方のクセを知ることに役に立てていただければと思います。

●「考え方のクセ」とは?
認知の歪みとは、出来事に対する歪んだ認知の捉え方のことを指します。認知が歪むことによって、自分自身の不安や怒りを高めることに繋がってしまうのです。

具体的に例を挙げてみます。

上司に頼まれていた仕事を終わらせた時に、ミスについて指摘を受けた時のことを考えてみてください。

どのような思考が浮かんできましたか?

「頼まれていた仕事でミスをするなんて、自分はダメな人間だ」とネガティブに思う人もいるでしょうし、「こっちは忙しい中で仕事をやっているんだから」と怒りを感じる人もいるでしょう。あるいは、「ミスを次に生かそう、同じことを繰り返さないようにしよう」と肯定的に思う人もいるかもしれません。

「上司に仕事のミスを指摘される」という起こった出来事は1つですが、その後の出来事の捉え方は様々なものがあります。

このような認知の特性を、心理学者アーロン・ベックは「認知の歪み」として基本的な理論を提唱し、その後に代表的な概念が生まれていきました。

認知の歪みについて一部ご紹介しますので、自分にはどのようなものがあるのかを考えてみてください。

・白黒思考
全ての物事を白か黒か、0か100かで考えてしまうことを指します。
完璧主義的な思考を持つ人はこのような思考をする方が多いのではないかと思います。
極端な話、テストで100点以外は0点と同じだと考えてしまうことですね。
白黒思考が強いと、人に対する捉え方も変化しやすくなります。
例えば些細なことですぐに「この人は嫌いだ」と思ってしまうことにもつながります。

・過度な一般化
一度や二度の出来事を、どのような状況でも起こりうることと過度に一般化してしまうことを指します。
失敗をしてしまったときに「いつも自分はこうだ」と考えていたりしませんか?
「いつも」「絶対」などといった言葉をよく使う人は、過度の一般化をしやすい傾向にあるかもしれません。

・フィルタリング
物事の悪い面しか見ず、良い面を見ないようにしてしまうことを指します。
例えば、あなたが嫌いなものや人でも、良い面は存在しているのですが、ネガティブな面しか見えなくなってしまうことです。

・ラベリング(レッテル貼り)
自分や他人にネガティブなレッテルを貼ってしまうことを指します。
いつも「あの人は〇〇だから」という言葉が口癖になっていませんか?
レッテルを貼ってしまうことは、ネガティブな思考の原因になってしまいます。

・「べき」思考
物事に対して「〇〇すべき」といった理想を持っている状態を指します。
理想を持つこと自体は悪いことではないのですが、それが守られなかったり達成できないと落ち込む原因になったり、他人に対しても同じことを求めてしまうことになります。
うつ病を患ってしまう方には、このようなべき思考が強い人も多いと言われています。

●ストレスの原因になるネガティブな思考を自覚しよう
認知の歪みについて一部ご紹介させていただきましたが、人は誰しも認知の歪みをもっていると言われています。

最近では、歪みという言葉自体も使われなくなってきていますが、日常生活上でストレスを感じた時に、「自分は偏った考え方をしていないか?」と冷静になってみることも大事なことです。

「ストレスを生み出している自分の考え方は何だろう?」という視点に立ちながら、自分自身のネガティブな思考を理解し、改善していくように意識していきましょう!