新規事業おじさんのつぶやき Vol.168 ひらめきはメタ認知の先にある ~サービス改善のための鉄則/上級編~
以下の記事が目に留まりました。
ひらめきはメタ認知の先にある ~サービス改善のための鉄則/上級編~
https://thefilament.jp/servicedesign/5532
前回の中級に続く上級編なのですが、前回同様、鉄則 5か条を順番に見ていきましょう。
めんどくさがり屋、傲慢になる
>サービスを使い倒す時に傲慢・怠惰・めんどくさがり屋な人間に憑依してみるということです。
これは目からうろこでした。
なかなかできないのですが、こういうことなんだよなと思わされました。
そして、こんな具合に続きます。
チーム全体でメタ認知する
>でもサービスはチームで作るもの。自分は思い込みを排除していたとしても、周囲のメンバーが思い込みから出た発言をするとそれはチームに伝染し、個人個人の本音を覆い隠してしまうこともあります。
これは難度高い課題です。ただ、本当にあるあるなので、注意を払っていきたいですね。
自分を信じない、でも自分を信じる
>それまで作っていたアプリを一旦捨て、新たにやり始めて成功しました。その際には「ユーザーの声も聞くけど、自分たちが絶対に自信のあるものを世の中に出そう」というコンセプトを建て直しました。
>ユーザーに自信を持って届けられるものかどうかという判断は、サービス作りをする上でとても大事です。
これは奥が深いです。ですが、この難しいことに挑まなくてはならないというものであります。
一見、ムダなことをやってみる
>「アイディアは一つの新しい組み合わせである」という原理と、「新しい組み合わせを創り出す才能は事物の関連性を見つけ出す才能によって高められる」という原理です。さらにアイデア作成のプロセスで必要なのが、「問題を完全に放棄して何でもいいから自分の想像力や感情を刺激するものに諸君の心を映すこと」とも述べています。
つまりは「一見ムダなことをやってみること」と言えますね。
今の世の中、コスパだとか、タイパだとか、言葉まで効率ばかりを追求するご時世ですが、これは既存事業に適用する話であることを忘れがちなケースを頻繁に目にします。
「一見ムダなことをやってみる」事例は本稿で触れられている一般的なもの以外にもたくさんあります。それらをとにかくやるという精神と行動力は極めて大事です。
重力を変える
>限りあるリソースで顧客80社には商談できたが、残り20社に会う余裕はない、だがそこで諦めたら、もしかしたら残り20社に超優良顧客がいるかもしれない。どうするか?
重力を変えればいい。重力を変えるには、重心がどこかを見極めて、そこを押すことです。そうやって内向きの重力に変えると、顧客がむこうからアプローチして来てくれます。大変比喩的な表現ですが、役に立ちます。
なんと奥の深い話でしょう。ここまでのことを考えて、行動できるようになったら、それはもう一流の新規事業君、新規事業さんです。
(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)

