以下の記事が目に留まりました。

CFOとCTOが対立するのは「起承」の人と「転結」の人だから
https://logmi.jp/business/articles/329284

新規事業君、新規事業さんたちには、CFO,CTOとかいった人々は雲の上の人というイメージで捉えられて、えっ、何ですか?と思われるかもしれませんが、このレイヤーでの視点を養っていくことは大事ですよと最初に申し上げます。

>最後にいつも僕が戦っている相手はCFO。僕はCTOの立場なんですけど、これはまったく相いれません。

>金を出す側は、いつどのぐらい儲かるのかしか見ていない。アメリカ型の企業だと、エクイティ(株式)を売って企業価値を上げちゃうところもあるんですけど、うちは日本企業なので、事業利益で稼いでいかないといけない。ここはもう日々の戦い。やりたいことをやろうとすると、蓋然性がなく、なかなか前に進ませてもらえないことがあります。

いかがですか。上に行けば行くほど、こういう葛藤と闘っているということなんですねえ。

>ゼロから1を考えるアイデア豊富な、みなさんのスタートアップのような方(「起」)。
それだけだったら直近の利益になってこないんで、次に必要なのが「承」人材。グランドデザインを描いて金を集めるストーリーを書ける人。
そこまで描けたら「転」の人。これは論理的な分析が得意でMECE分析ができたり、KPI設定できたり、リスク管理ができる人。
「結」の人は(実際に)きっちりやってくれる人ですね。

「起承」と「転結」と、タイトルで分けていますが、なるほど、そういうことかと思いました。皆さんはいかがでしょうか。

>だいたい「起」の人は、10年ぐらいのスパンで考えていますけど、企業になってくると、「転」の人は、だいたい中期計画が得意ですね。必ず、3年単黒(単月黒字)と言わはりますね。これも「転」の人です。そして「結」の人は今年1年がんばる。

この形容には唸りました。まさにその通りですね。

>「起承」と「転結」、どっちも必要なんです。みなさん、ここに集まっていただいているのは、どっちか言うたら「起承」側ですね。大企業と組もうと思ったら、「転結」の人がいっぱい出てきますから。

これも本当にその通り。会社の中は「転結」の人が大多数を占めていますよね。

ただ、決して悪いことではなくて、会社がきちんと回っていくのは「転結」の人々のおかげだということも忘れてはいけません。

>「起承」と「転結」、どっちがいい悪いじゃないんです。「転結」は、ウォーターフォールできっちりやるのが得意。みなさんがベンチャーやったら、ものづくり、量産までいった時には「転結」の力がいります。

>「起承」は何かと言うと、アジャイルやリーンスタートアップなど、やりながら考えなあかんのです。今、この2つのバイモーダルマネジメント(2つを共存させるマネジメント)が必要になってきています。

も~、深いですね。これだけ深い内容をおもしろおかしく語ってしまうところに凄さを感じます。

>だいたい問題が起こってくるのが「起承」対「転結」の戦い。大企業の中だったら、「出島をつくって」という話なんですけどね。出島をホンマに遠くに作っちゃったら、ダメなんですよね。

>ホンマに長崎の出島に行ったら、橋がかかってますからね。その橋をどうマネジメントするのか。「起承」対「転結」の戦いをやると、ベンチャーVS既存企業になってくる。どっちかがうまく連携したとしても、マウントしたり、直近の利益を求められたり、いろいろなことをしてくるんです。

これもそうです。おもしろおかしく語っていますが、語られている内容は深海底くらい深いです。

私自身の経験からも「橋をどうマネジメントするか」に心を砕いてきた20数年だったように思います。

新規事業おじさんが果たしたい大きな役割は「橋のマネジメントを支援する」ことだと思う所以です。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください