以下の記事が目に留まりました。

バイアスを捨てて「ユーザー側」になれ ~サービス改善のための鉄則/中級編~
https://thefilament.jp/servicedesign/5510

前回の初級に続く中級編なのですが、前回同様、鉄則 5か条を順番に見ていきましょう。

周到な準備よりも、変化への対応を
>1つ目は試してみることにあまりコストをかけないこと、周到に準備したり時間をかけすぎたりしないこと。
>2つ目は変化すること、やり直すことに大胆になること、勇気を持つこと。

いかがでしょうか。そして、こんな具合に続きます。

>ぶっちゃけ2つ目は結構難しいですよね。いくら勇気があってもこれまでに要した時間やお金を考えたら、やり直しなんてなかなかできないものです。だからこそ1つ目が重要なんです。

なるほど!と思わされませんか。とにかく、試してみる、ですね。

思いこまない、常識に捉われない
>とかくバイアスや常識にとらわれると、ユーザーの心理を手前勝手に解釈しがちです。それだと、本当に価値のあるものにはたどり着けません。自分の思い込みを排除するためには常識を一切捨て去りましょう。

そりゃ、そうだと思います。では、どうするの?が続きます。

>常識を捨て去るには、芸術作品・文芸作品が役に立つことがあります。スペキュラティブ・デザインやクリティカル・デザインと呼ばれるアート作品や、SF小説などの「批判精神」からヒントを得てみましょう。

なるほど。その手があったか!と唸らされました。私も意識してみたいと思います。

スピードとテンポを重視する。そうすれば品質はついてくる
>だいたい時間がかかるのは「コミュニケーション」に時間がかかっていたりするんですよね。 テンポ良く意思疎通ができてスピード感をもって対応できているプロジェクトは、大体品質もよくなります。
>プロジェクトメンバーが自発的に品質を上げることに取り組むからです。

これは目からうろこです。私自身の日々の活動の大半はこれを実現することに心を砕いているということだと気づかされました。

CSのユーザーボイスは宝の山
>私が知っている優秀なプロジェクトリーダーは、毎日Twitterでサービス名をエゴサーチして、ユーザー投稿を集めるのを日課にしていました。朝イチの習慣にするといいでしょう。

これは「その手があったか」という気づきを与えてくれました。Chat GPTが登場したことで、やりやすくなると同時に、使いこなす側にならないと、競争に負けるということなのだろうと思えてきました。

組織の距離を詰めないと、いいモノはできない
>企画〜デザイン〜開発と、 制作プロセスにはさまざまな部署が関わってきます。ここに認識のずれがあったりコミュニケーションの隔たりがあったりすると、絶対にいいものはできません。企画側、開発側といった「側」というワードが出てきたら危険な兆候です。

これは本当にその通りというものです。新規事業開発においては、ほぼ100%、他社の協力を得ることが必須となります。なのですが、「側」というワードが象徴する概念がどれだけ邪魔をしているか...いやというほど見てきましたし、自らが渦中に身を置いてきました。これを乗り越えることに、日々、相当なエネルギーを使っているものです。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください