以下の記事が目に留まりました。

アイデア起点の新規事業開発アプローチ──“妄想と具現”で事業を創造する「DUAL-CAST」とは?
https://bizzine.jp/article/detail/8926

DUAL-CAST? えっ、何?と思われる方も多いことでしょう。
私も初耳なので、ちょっと見てみましょう。

>未来の姿を描いてから逆算で物事を組み立てていく“Backcast”は、最近では多くの企業で実践されています。戦略を練る上では欠かせない視点ですし、当然、新規事業を生み出す際にも必要です。DUAL-CASTでは、これを「具現」と呼んでいます。

>“Forecast”は、その反対です。現在から、ニーズがありそうな方向を予測的に探ってみる考え方です。そしてDUAL-CASTでは、ただ予測するだけではなく、自由に誰かに邪魔されることもなく、また萎縮することもなく、思うままにアイデアを頭の中に描いていく「妄想」を重視しています。新規事業の創出が「0を1にする」ことであるならば、妄想は「0を0.1にする」過程ですね。

なるほど。Backcast とForecast の両方を駆使するからDUAL-CASTなんですね。

>妄想は本人の純粋な情熱や世界観が強く表れやすいのです。そんな魅力に惹かれて、共感・協力してくれる人が集まってきます。協力者とは社内の同僚や上司だけでなく、他社の人も含まれます。「うちの技術を使って、それを実現してみませんか」と、オープンイノベーションにつながる出会いが生まれることもあるでしょう。

確かに、Backcast ばかりがハイライトされて、Forecast(妄想)は良くないものだという風潮がずっとあるような気がしますが、バランスが悪くなっている状況を修正しようということでもあるのですね。

>妄想がそのままの形で事業になる必要はないんです。大切なのは、新規事業を応援してくれる仲間を集めること。ですから、ここではアイデアの正しさよりも、周囲が活性化するようなワクワク感、そしてつっこまれやすさが大切です。大企業の方から「本業で手一杯な人たちから振り向いてもらえない、企画書を読んでもらえない」という相談をいただきますが、相手に労力をかけず話を聞いてもらえる点が、妄想の醍醐味だと考えています。

確かに、私自身が新規事業プロジェクトに突っ込んでいくときのスタートポイントは妄想だったなと思い出しました。

>やはり新しいことを最後までやり通すには、発起人の熱量や人間的魅力、アイデアのワクワク感が大切だと思っています。DUAL-CASTは、そういった熱量をどんどん伝播させていくことができる事業開発アプローチです。

最後は人なのですが、それを具現化するにはツールを使いこなすことが重要。そういった意味において、DUAL-CASTは面白いツールの一つと言えそうですね。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください