以下の記事が目に留まりました。

新規事業によくある悲劇10選
https://thefilament.jp/incubation/5058

いや~、これはまいりました。これらの悲劇10選は他人事ではないと唸らされます。

まずは、悲劇10選を見てみましょう。

その1:意思決定権限がない
何をするにも上長の確認が必要で時間と説明コストがかかる。しかも課長~部長~統括部長など何段階もある。
その2:人・お金がつけてもらえない
まだ事業になってないので当然自分たちで動かせる資源がない。それなのにそれが理解されていない。
その3:本業と同じKPIで評価してダメ出し
立ち上がりから利益目標を設定されてしまう。計測の視点が新規事業になってない。
その4:新規事業チームが“新規事業資料作成チーム”に変貌
会議や報告用の資料ばかり無限に作らされるので事業を考える時間が取れない。
その5:制約条件が後出しじゃんけん
さあいよいよローンチというときに「ここに話は通したのか」「この条件はクリアしてるのか」など制約がどんどん出てくる。
その6:新規事業の立ち上げにそぐわない労務管理
定時過ぎたら音信不通。PoCは時間内にやってください。
その7:人事異動や通常業務の優先でチームが解散
どんな進捗でも関係なく「キャリア開発」名目の人事異動が行われる。通常業務優先のため活動停止。
その8:立ち上げの人が評価されにくい構造
Jカーブの成長曲線が浮上する前は利益が出ない。ようやく市場ができはじめた頃には異動・引継ぎを迎え、次の担当者が労せずに成果を得る。
その9:PoC 地獄
いつまでもローンチできずひたすら検証を求められる。
その10:日経に載らないと評価されない
経営層が見ているメディアしか信用してない。

いかがでしょうか。

新規事業君、新規事業さんの現場をイメージしてみました。

10選は、それぞれ、あるあるだなあと思う一方、10選が全部揃っているケースもめったにないかな?とも思いました。
そもそも、10選が全部そろっている組織では、新規事業君、新規事業さんは出現しないでしょう。

私自身の経験をふり返ってみると、その8は、新規事業君、新規事業さんの心の持ちようの問題ではあるなと思いました。

では、改めて、見てみましょう。

>その8:立ち上げの人が評価されにくい構造
Jカーブの成長曲線が浮上する前は利益が出ない。ようやく市場ができはじめた頃には異動・引継ぎを迎え、次の担当者が労せずに成果を得る。

私も経験したことがあります。なので、これに遭遇した時の複雑な心境もよ~くわかります。

ですがね。

「人は見ている」というのもありますけどね。

何より大事なのは自分自身の経験が豊かになることではないでしょうか。
これだけは何物にも代えがたいものなんです。

そして、長いこと生きていきますとね。新規事業おじさん、新規事業おばさんになれるかもしれないんですよ。(そんなの、なりたくねえよ!という声が....す...すみません。お許しを。)

そんな新規事業おじさんである私は、自分の未来の姿が「新規事業おじさん、新規事業おばさん」になれたらかっこいいなと思える人々のお手伝いをできたらいいなと、日々、思うものであります。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください