以下の記事が目に留まりました。

事業開発をドライブさせる仮説検証 ~カギは営業活動~

事業開発をドライブさせる仮説検証 ~カギは営業活動~ | インサイト | アビームコンサルティング
https://www.abeam.com/jp/strategy_cch/column/column_29.html

>そういった初期仮説の確からしさの検証及び拡販対象の顧客特定に向けて重要となってくるのが「営業機能」です。これは、初期的な想定顧客に対し、実際に足を運んで密にコミュニケーションを図り、ビジネスモデルやサービスモデルをブラッシュアップすべく、顧客を組み込んでいくアプローチです。初期的に仮説として立てた顧客課題も、顧客との対話を経て洞察を深めることで変化が生じます。表面的に「困ってそう」と思うことも、芯を辿れば別の根本課題(顧客ジョブ)に行き着くことはよくあります。

>ここから言えることは、机上の仮説の精度を高めることに時間や労力を割くのではなく、初期的に創る仮説はあくまでも「仮説」としてラフなものに留め、顧客の元へ足繁く通うことで(=営業機能を通じて)ビジネスモデルやサービスモデルの価値を向上させることが可能、ということです。

>また、このアプローチで重要なのは、「クイック&ダーティ(粗くても良いから素早く)」に仮説構築・検証をしていくことです。冒頭で述べたように、仮説構築やその資料化に力点を置くことは重要ではあるものの、仮説はあくまでも仮説であって完璧にはならない、と念頭に置いたうえで、顧客からのフィードバックとそれによるブラッシュアップを前提に、営業アクションに早々につなげていくことが事業開発をドライブさせていくことになります。

引用したくだりがしっかりと語ってくれているので、私が改めて申し上げることは少ないのですが、今から、20年以上前、新規事業野郎だった頃の私が抱いた問題意識はこういうことにつながるものだったのかと再認識しています。

多くの製造業企業(メーカー)では「あるある」だと思うのですが、新規事業開発は技術部門、それも研究開発部門がやることだという暗黙の決め事的なものが今でもあるように感じます。

要するに、技術開発から事業化まで研究開発まで責任を持ってやれということです。そして、いよいよ行けるとなったら、既存事業の営業部門、スタッフ部門を使っていいよと。

私はこのことに強烈な違和感を覚え、「研究開発段階からマーケティングマネジャーが入らなくてはだめだ!」と(若気の至りも含めて)思い、自ら、新規事業プロジェクトに志願したことを思い出します。

それから20年以上が経ち、これは間違っていなかったし、その重要度は増していると思うものであります。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください