新規事業おじさんのつぶやき Vol.290 スタートアップの挑戦、太陽光から温室に電力供給
以下の記事が目に留まりました。
スタートアップの挑戦、太陽光から温室に電力供給(サウジアラビア)
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2023/0902/f0da92eb3d62b359.html
>「世界のサンベルト」と呼ばれる地域に位置するサウジアラビアは、世界有数の日射量があり、年間の日照時間は3,000時間を超える。太陽光を電力に変換する温室用シェード(遮光)は、折り畳み式ルーフシェードを開発、温室市場に一石を投じている。
サウジアラビアのスタートアップなのですね。
>社名のミライは日本語の「未来」が由来だ。軽量で柔軟性があり、他社のソーラーパネルとは一線を画す製品であるという意味を込めて、この社名にした。
やはり、そういう社名なのですね。
>ミライ・スクリーンは、植物レベルで均一な遮光を確保する独自の技術が採用されている。スクリーンは、独自の折りたたみ機能により、温室内に入る光の量を調整するために格納または拡張することができる。これによって、果樹や野菜、花卉(かき)などの生育状況に応じて、太陽光の照射量をコントロールすることができる。
作物の生育状況によってコントロールするところがポイントなのですね。
>ミライ・スクリーンは、ダイナミックな遮光制御と発電を組み合わせた唯一のドロップイン・ソリューションである。農業用太陽光発電の技術はいくつかあり、温室での発電を組み合わせたものもある。しかし、これらの技術はいずれも静的な遮光レベルであり、植物の生育に悪影響を与えたり、発電性能に欠ける新興の太陽光発電材料を利用したりしている。また私たちは環境にも配慮しており、製品には環境負荷が比較的低く(例:バックシートはフッ素フリー)、リサイクル可能で耐久性の高い素材を使用している。
農業用太陽光発電というジャンルがしっかりとあるのですね。
全く不勉強で知りませんでした。
太陽光発電は汎用技術となって久しいですが、「農業用」に特化することで、新たな市場機会が生まれているという事例といえるでしょう。
汎用技術であっても、特定用途向けに集中特化することで新たな機会を生み出すことができるという事例かと思います。
(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)

