以下の記事が目に留まりました。

多様性か効率か?企業戦略を見極めるキーワードは「不確実性」、経営学の専門家・長内厚教授が語る
https://diamond.jp/articles/-/322702

大変多くの学びがある記事であり、どれを取り上げような?と迷ったのですが、タイトルに関係するところに絞っていきたいと思います。

>生産性を上げようとすると無駄なことをしなくなり、一つのことだけ、コアコンピタンスに集中します。そうすると新たな創造がなくなり、その結果、不確実な世の中では新しい価値というものが生まれなくなります。

>不確実性が低いときには効率性を、不確実性が高いときには多様性を重視したほうがいい。それぞれ向いている組織も違います。不確実性が低いときには、いわゆる軍隊的な機械的組織で回していったほうがいいですが、不確実性が高いときには、自由な組織、米カリフォルニアのベンチャーのような、有機的組織が重要になってくるわけです。これらの組織をうまく使い分けるのが、「両利きの経営」といわれる方法です。

なぜ、最近になって、「両利きの経営」が流行りになっているのか?が改めて理解できたくだりです。
今日、多くの企業が行っていることは不確実性が高いことを認識していながら、効率性のものさしですべてを判断しようとしている。いや、これではいけないですよということなのだなと。

>不確実性が低ければ、無駄を排除して効率を重視したほうがいい。なぜなら、不確実性が低いと「ゴールが見えている」からです。逆に不確実性が高いと「ゴールが複数あって答えが見えていない」状態で、いろいろなことを試行錯誤していくことが重要になります。

>経営不振の中で効率化ばかりを追い求めて、試行錯誤の幅が狭くなってしまい、日本の良さがそがれてしまっています。

今日、業績がそれなりのパフォーマンスを上げていても、これをやっているということはないだろうか?と考えさせられました。

>コンティンジェンシーという考え方が重要で、100の現場があったら100のソリューションが必要です。そのため、効率良くマネジメントをすること、あるいはしっかりと不確実性に対応した戦略を立てること。さらに、一つ一つの現場に違う答えがあり、さまざまな戦略を組み合わせていくこと。こうしたことが大事です。

言ってることはわかるんだけどさ....というため息が出そうな、困難な課題であることは間違いありません。

それでも、私たちは現場で課題に向き合って行かなくてはなりません。

そこで、目の前の現場における事象にふりまわされるのではなく、あるべき姿を見失わないことが大事なのだろうと思います。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください