新規事業おじさんのつぶやき Vol.173 新規事業君、新規事業さんは何人いればよい?
今回は、いつもとは切り口を変えて、組織論のお話をしようと思います。
先日、耳にした話なのですが、数年前から、新規事業ピッチを続けてきたが、意欲と能力のある人が一通り出尽くしてしまって、これから先、どうするか?を悩んでいる。
これは件の会社にとどまらず、多くの会社にあるあるだと思いました。
ここからは、イノベーター理論を使って、分析してみましょう。
数年間で、意欲と能力ある人が一通り出尽くしてしまった。
これはどの層の人々が出尽くしてしまったのでしょうか。
私の感覚の域を出ませんが、イノベーター層が出尽くしたということではないでしょうか。
イノベーター層は市場の2.5%といわれます。
どうでしょう。なんとなく、肌感覚と合いませんか?
では、次に動いてほしい層は?
はい。アーリー·アドプターですね。
市場の13.5%といわれます。
では、アーリーアドプターとはどういう人々でしょうか?
新しい製品やサービスに対して、早くから興味を持ち、購入する人たちのことを指します。 つまり、新しいものに対して好奇心旺盛で、流行に敏感な人たちです。
では、ひるがえって、多くの組織で、新規事業ピッチが曲がり角を迎えた時、上記の人々を刺激する施策が検討されているでしょうか?いかがでしょう。
これも私の肌感覚ですが、どうも違うような気がするのです。
イメージとしては、レイトマジョリティを動かそうとしていないか?と感じます。
これではスタックすること間違いなしですね。
次に刺激したい人々のイメージを絞り込んで、打ち手を検討することが大事だと思います。
(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)


