新規事業おじさんのつぶやき Vol.257 事業を創るのはスティーブ・ジョブズのような人ではない
以下の記事が目に留まりました。
事業を創るのはスティーブ・ジョブズのような人ではない
https://logmi.jp/business/articles/321375
読んでみると、タイトルとは違いますが、大事なことをしっかりと語っています。
>実は、「成長するための絶好の機会だと思っていた」と答えている人ほど、新規事業の業績はプラスになっているんです。キーワードは「成長」です。
>むしろ、自分自身が持っている可能性をどれくらい引き出したり、伸ばしたりできるか、ということに関心を持つ学習目標志向性の高い人ほど、新規事業では成果を上げやすいことがわかりました。
確かに、言われてみるとそうですね。
>学習目標志向性を持っている人たちというのは、自分の能力はいくつになっても伸び続ける。だから、経験をとにかくたくさん積むことによって、自分自身の能力を伸ばしていこうと考える人たちです。
齢を喰うと、これが本当に人生の充実度を分けるんです。新規事業君、新規事業さんたちには覚えておいていただきたいことです。
> 一方で、学習目標志向性を持つ人というのは、やり方が間違っていたのかなとか、あるいは自分の努力の量が足りなかったんじゃないか、というふうに意味づけるんです。だから、失敗に対する意味づけの仕方が全く違うんですね。
>新規事業は、さっきいったようにトライアンドエラーです。ですから、必然的に学習目標志向性を持ち、拡張的知能感を持っている人のほうが、結果的にパフォーマンスに繋がりやすいということだと思うんですね。
これも覚えておきたいことです。
>先ほど死の谷の胸中という話をしましたが、まさにあれは他責思考期のマインドです。それからしばらくすると、現実を受け止めていく「現実受容期」に入っていきます。
他責思考でいても事態は改善しないことに気付くんですね。経営陣が変わるわけでもなければ、既存事業から支援を受けられるようになるわけでもない。中にはこのあたりで転職活動をし始める人も出てきます。
もうそろそろこの会社はいいかなと。新しいキャリアはこうかなといって、転職活動をしてみると、そもそもなんで自分はこの会社に入社したのか。あるいは、なんで自分は既存事業であれだけがんばれていたのかな、など自分を見つめ直すようになるんです。これがけっこう重要なことなんです。
次第に今置かれている自分の現状というのはこうなんじゃないかと、ちょっとメタ的な視点で振り返るフェーズがやってきます。これは個人差がありますけど、半年から1年くらいでこのフェーズに入っていくということですね。
ちょっと長い引用ですが、これは端折れないなと思ったので、そのまま引用しました。
この辺りが一番大変な時かな。
>経営者と同じ視点に立って、全社の事業のポートフォリオを見たときに、既存事業の課題がどこにあって、全社にとって今本当に必要な新規事業とはどのようなものかを考える思考です。新規事業を主語にして語るのではなく、会社の経営を主語にして新規事業を語れるように変化していきます。
>ここの立ち位置までいくのが、けっこう長いんです。早い方でも3年、長い方だと10年くらいかかると言われています。こういう思考、ある意味プロセスを通じて、結果的に事業を創る経験を通じて、人は経営者としての視座を獲得していくということがわかっています。
ここまでたどり着けるまでやり続けられたら、「新規事業おじさん」を名乗れます。
「新規事業おじさん」もどこまでできているかなあ?と唸らされるレベルですから。
>よく言われますよね。「ビジョンと志が重要だ」と。確かにこれはすごく大事だと思うんです。大事だと思うんですが、さっきの学習プロセスで見たように、あるかないかじゃなくて、経験とか行動を通じて育まれていくものだということです。
そうです。育まれるものなんです。
ここまでおつきあいいただいて、興味を持たれたあなた。ぜひ、本文をお読みください。
も~、てんこもりのお話が語られています。
(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)

