来月の施策、何か新しい案を出さないといけない。

机の前で、ひとりで唸っていても何も浮かばない。
「そうだ、AIに聞いてみよう」
そう思って、こう打ち込む。

「営業の販促アイデアを出して」

返ってきたのは、それっぽいリストが10個。
でも、読んでみると…

「うーん、どれもどこかで見たような」
「うちの状況には、ちょっと合わないな」

結局、ピンとくるものがなくて、またひとりで考え込む。
——こんな時間、過ごしていませんか?

「アイデアを出してもらおう」で、止まっている
これは、まじめに考えようとする人ほど陥ります。
困ったときにAIを頼るのは、いい一手です。

でも、頼み方が「ぜんぶ考えて」になっていると、返ってくるのは、たいてい一般論の寄せ集め。
なぜなら、AIはあなたの会社のこと、お客さんの顔、現場の空気を知りません。
だから何も渡さずに「アイデア出して」と頼むと、誰にでも当てはまる、無難な案しか出てこない。
そして、それを見て「やっぱりAIじゃ無理か」と閉じてしまう。
——でも、止まっているのは、能力でも、AIの性能でもないんです。
ズレているのは、AIの「使う場所」
ここで、考えが足りないわけでは決してありません。
ズレているのは、AIにゼロから考えさせようとしているところです。
実は、AIがいちばん力を出すのは、

❌ 「何もない状態から正解を出すとき」ではなく、
⭕ 「あなたの考えを、広げたり、揺さぶったりするとき」。

頭の中にある、まだ言葉になりきっていない案。

「これ、いけるかな…どうかな…」という、その種。
それを渡したとたん、AIは「じゃあ、こんな方向もありますよ」と、一気に広げてくれる相手に変わります。

何も渡さないと、ただの自動販売機。

あなたの種を渡すと、壁打ち相手になる。

この差は、想像以上に大きいんです。
今日からできる、小さな一歩
やることは、たった一つ。
「アイデア出して」をやめて、自分の“なんとなくの案”を一つ、先に渡す。

たとえば、こんなふうに。

「既存のお客さんへの再アプローチを考えてる。
この方向で、切り口を5つに広げて。
あと、この案の弱点も指摘して」

ポイントは、立派な案じゃなくていいこと。ぼんやりした思いつきで十分です。

それでも、種が一つあるだけで、返ってくるものが、ぐっと“自分ごと”に近づきます。

ちょっとした変化のイメージ

  • これまで:
    「アイデア出して」
    → 一般論のリスト
    → ピンとこず、またひとりで沈黙

  • これから:
    自分の種を渡す
    → 切り口が広がる
    → 「あ、その角度は考えてなかった」
    → 一人では出なかった案にたどり着く

ひとりで唸る時間が、壁打ちで広げる時間に変わります。

まとめ

AIは、ゼロから正解を出す機械ではなく、

あなたの種を、一緒にふくらませる相手。

「考えてもらう」のではなく、「広げてもらう」。

渡すのは、ぼんやりした一案でいい。

「種の渡し方」って、案外ひとりだと分からない
とはいえ、いざやってみると、

「どこまで自分の案を書けばいいのか」
「どう聞けば、いい角度で広がるのか」

このあたりは、手探りになりがちです。
しかもアイデア出しは、一回で終わりません。

広げて、選んで、また投げて…と、何度か往復して育てていくもの。
だから、最初の“渡し方”をつかめると、そのあとがぐっと楽になります。
今さら聞きづらいことでも大丈夫です。

まずは、今のあなたの使い方を、いったん整理するところから。

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(AIとの“広げ方”を、月々の相談で少しずつ自分のものにしていけます)

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