英語はどんな業種でも活かすことのできる能力であることから、英語の勉強は効率の良い投資のようなものです。もちろん、短期的に英語を学んですぐに使えるようになれるかというと難しい場合もあるでしょう。『楽をしてあっという間に英語を使いこなせるようになる』ということは、有り得ないとは言わないまでも、少なくとも再現性の低い事例であると言えます。

だからこそ、『英語を勉強するのが楽しいので英語を勉強している』という人はとても有利で、どこまでも楽しんで能力を伸ばし、その過程で英語能力を高めることができます。しかし一方、『英語を扱えることがどういうことなのか』、そこにメリットを求める気持ちも当然と言えば当然です。

ここでは、英語を勉強するきっかけになるかもしれない、『英語を勉強しておくと良いこと』を6つ、前編と後編に分かれてご紹介します。

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1: 幅広い情報収集が可能になる

英語を読む・聞くことができるということは、得られる情報のリソースが増えるということです。日本語に翻訳されていない本や記事を読んだり、英語の学習プログラムに参加したりして最先端の情報を得るということも可能になります。

これは、特に専門性が高い仕事において業界の最新情報をいち早くキャッチできるという点や、日本では人気がないテーマであるために翻訳されていない情報を手に入れて知見を広げることができるという点で、ビジネスにおいても役立つものです。まだ日本に膾炙していないビジネスアイデアやビジネスチャンスを、いち早く取り入れることができれば、大きなアドバンテージになります。逆に日本発のアイデアをいち早く海外に輸出することができれば、海外市場を独占できるということもあるかもしれません。

それだけではなく、例えば海外の小説を原文のまま読むことで海外の文学性を感じたり、海外の自己啓発本や哲学書、新書などを読むことで最先端の情報で自己研鑽を行ったりすることもできます。もちろん、英語を勉強すること自体がある種の自己啓発や自己研鑽になっているのも美味しいポイントです。

2: 年収増加との相関性がある

英語を話せることと高年収であることには相関性が見られるというデータは複数確認できます。

参照1: https://english-listening-center.com/blog/money/
参照2: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000004838.html

これは、あくまで相関関係であって因果関係ではありません。例えば、単純にTOEICの点数を上げれば"自動的に"年収が上がるわけではないことには注意が必要です。

しかし、高年収の人たちの多くが英語を使いこなせるようなレベルであることは確かであり、また英語のレベルが高ければそれだけ高年収である割合も高くなっています。これは、英語をビジネスシーンで使いこなすことで、または前項で解説したように情報収集において利用することで、様々なチャンスをものにしていることが原因であると考えられます。

もちろん、『高収入であるためには英語が必須』ということでもありません。しかし、収入をアップしたいと思うなら、英語を勉強することは有効な一手になると言うことはできるでしょう。ただ、あくまで長期的に、長い目で取り組んでいくことが重要です。

3: 英語以外の能力が高まる

英語を勉強する過程では、リスニングやリーディングを通して集中力を磨いたり、最初のうちは語彙を暗記するために暗記力を鍛えることになったりなど、英語能力だけではない、付加価値的な能力向上が見込めます。

また、英語の学習のためにリーディングなどの素材に触れることで、普段は読まないような本やテーマについて読むことになる場合もあるでしょう。そのとき、それまで知らなかったような知識を仕入れることもできます。英語を勉強していなければ出会っていなかった知識に触れることは、あなたの知的好奇心を深く満たしてくれることでしょう。

そしてもちろん、英語を勉強していく中で、きっと自分に自信がついてくるはずです。その自信は自尊心を高め、英語学習以外の面でも「自分はやればできるのだ」と感じることができるようになるはずです。そうした威風堂々とした態度は、人生のあらゆる面においてプラスの効果をもたらすに違いありません。

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以上、英語を勉強する6つのメリットの前編をお送りしました。後編は明日更新予定となっておりますが、明日まで待たずとも、今日から英語の勉強を開始することはできます。本棚に眠っている単語帳の復習からでも、今すぐ始めてみませんか?