MENTAを開発してます入江です。

ぼくはいまサービス開発をしている毎日ですが、それまではフリーランスエンジニアとして受託開発をメインでやってきました。

なんのあてもなく、それまで勤めていた制作会社を勢いで辞めてしまったため、いま考えると無謀な挑戦でした。...しかし、それから8年。売上を伸ばしていくことができて、受託開発で月2-300万程度を安定して稼げるようになりました。

この記事では、これまでにやってきたことを振り返ってみました。これからフリーランスをはじめる、もしくはすでにはじめている方の参考になればうれしいです。

ブログとサービスづくりをつくる毎日

独立した当時は知り合いからの仕事もなかったため、とにかくネットから仕事が入るような仕組みをつくろうと考えていました。そこからブログを書き始め、SNSにも力をいれていきます。

同時に自分でサービスをつくって収入をアップしようと、サービスやアプリづくりに励む毎日。収入がなく、貯金が減っていく中でのサービス開発は鬼気迫るものがあったと思います。実際、その年は1年で10個ほどのサービス・アプリをつくりました。

結果、サービス自体での収入アップには失敗。しかし、サービスをつくる過程で得られた技術メモをマメにブログに書いていったことで、ブログのアクセスが伸びていきました。そして、ブログをみて「アプリをつくってほしい」という依頼が少しづつ入るようになってきました。

ブログから仕事が入ると、まず僕のことを知ってくれているので話が早いこと、そして相見積もりになりにくいのでスムーズに契約まで進めやすいです。ブログを書いて助かった、と心から思いました。ブログでは自分のことなんて誰も知らないはじめての訪問が多いので、人の役に立つことを書くべきです。そうやって貢献していった先に、書いている人に興味をもってもらえて話がつながります。

また、サービスをつくったことが実績になり、同じようなサービスをつくりたいという依頼もいくつかありました。サービス自体では収益化まではできなかったものの、その経験が結果的に僕を助けてくれたのでした。

自社サービスのヒット

独立の翌年に、クラウド見積請求サービスCLOUD PAPERをつくりました。
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見積書や請求書をエクセルで管理したくなかったので、自分用につくったものを1年の無料運用を経て有料化しました。いまでは、サービスとしては大きくはないですが、安定して毎月約15万ほどの収益がでるまで育ちました。

ストック収入を意識

受託開発は波があります。金額は大きいけれど、次がいつはいってくるかわかりません。だから仕事も断れないし、仕事をしながら次の案件を探す必要があります。これではいくら稼いでいても安心できません。

そこで、単発ではなく毎月固定で収入が入る仕組み(ストック収入)を考えはじめました。

実際にやったのは、専属エンジニア契約というサービスです。受託開発を一気に請けるのではなく、僕自身をリモートでクライアントの社員のような感覚で契約してもらって長く開発にたずさわるというもの。例えば月に○時間程度を目安に先に時間で契約し、時間内のボリュームで仕事に取り組んでいきます。

毎月固定で期間を長くとることで、見通しが立てやすいのと先々まで収入があるという安心につながります。リソースも空けられるので急な仕事でもいれることができます。

クライアントにとってもメリットがあります。例えば、通常だと仕様を固めないと見積が出せないので、最初に仕様を決める必要があります。

しかし新しいサービスなんかだと仕様は決まってないことが多いもの。作りながら決めていきたい、ということもあります。顧問契約だと先に時間だけ契約している状態なので組み立てが自由=仕様の変更も柔軟に対応できます。

そして金額が大きいシステム開発において、着手金は負担が大きいので、分割できるのはクライアントにとっても喜ばれます。

クライアントと長くつきあう

この契約の最大のポイントは「納品がない」ということ。どんなサービスやシステムも作って運用しはじめてから、改善案がでてくるものです。

専属契約している最中は開発をしながら、打ち合わせをしながら、常につぎにやるべきことを一緒に決めていきます。バグがでたり、トラブルがあっても契約していればすぐに対応できます。(システム保守も兼ねている)開発してリリースした後も、システムを作り込んでいくので終わりがありません。

長く携わることで、クライアントの事業についても詳しくなってきますから、業務を理解した提案がしやすくなります。これはお互いにメリットがおおきいです。

最終的に、多い時は10社ほどの専属契約をしていただけたので、収入が安定しました。加えて専属契約ではない単発の受託開発も請けてます。固定契約は仕事がない、という空白の期間をつくらず、効率的かつ安定させることができるすばらしい仕組みです。

まとめ

1)ブログや自分のプロダクトはそれ自体が収益を生み出さなくても他で価値がつく
2)ストック収入を意識して、毎月固定で入ってくるような仕組みをつくること

いちばん大事なのはフロー収入ではなく、毎月固定でストックできるベースをつくること。これが積み重なれば安定します。

今現在は受託開発をやめ、サービスだけで生きていくために、いまご覧いただいているスキルシェアサービスMENTAや、個人開発者のコミュニティ入江開発室を運営しています。

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