Webエンジニアとしての設計技術の基本を身につけるには?
Webエンジニアには設計をする能力はいらない? いえ、むしろ必要です。
実際にソフトウェア・エンジニアとして年数をかさね、アプリケーション全体の設計を考える「ソフトウェア・アーキテクト」として働いている人ほど、実はどこかでリアルな設計の技法を学んでいます。最初の数年は、ただ言われたことをするだけの作業でも問題かもしれません。
しかし、では5-6年たった段階で「ではチームを率いて1からアプリケーション開発をお願いします」と言われた際に、適切にアプリケーションの設計方針を決められていないと、すぐに「ハ○ルの動く城」のような、出来合いのコードの寄せ集めできあがってしまいます。
Webエンジニアとしてこの業界で戦っていくためには、言語やフレームワークを学ぶだけでは実際の現場で「使える」エンジニアになるのは、極めて難しいことです。
とはいえ、設計を学ぶ上で本を世の中にある本をまずは読んでみるのはすごく大事なことです。ブログと違い、体系的にまとまった情報がちゃんとした分量で形になっているのが本だからです。
設計はまさに Connecting the dots そのものだ。多くを知れば知るほど、アプリケーション開発において遭遇する問題に対しての適切な解決策が思いつく。知識としての設計だけでは不十分だが、知識がなければ設計はできない。そして、知識をつけるためにはこれまでの様々なソフトウェア・エンジニアが書き残してきた書物を読むことが一番だ。