【 ナレッジ | SNSとの向き合い方 】なぜWeb/アプリデザイナーの私がSNSで自己発信をしないのか
実はTwitterやInstagram、Facebook、noteでの技術発信をしていません
こんにちは!MENTAデザイン講師の仲野です。
今日は「SNSの自己発信」についての話を書こうと思います。
お恥ずかしい話なのですが私は「Webデザイン/アプリデザイナー」なのにSNSなどでの自己発信をほぼしていません。「何故行わないのか」という話を今日はしていこうと思います。
※SNS発信するな!SNS発信活用否定!とかそういうお話ではありません
そもそもSNSで発信をする目的は何だろう?
さて、ここで1つ考えていただきたいのです。
みなさんは何のために「SNSで発信」を行いますか?
- 学習や日々の記録を取るため
- 仲間を作るため
- お仕事を得るため
- 気持ちの吐口をつくるため
- 人とオンラインでも関わりを持ちたいため
- 自己アピールのため
上記のように様々な理由で人はSNSで発信するという行為を行なっていると考えられます。
上記の理由でSNSの世界で発信すること自体は私はとても「良いこと」だと私は捉えていますが、実際問題自分はその行動を起こしていません。過去にやらなかったわけではないのですが今現在は「していない」のです。
SNS発信でなにか疲れる気持ちが発生するようになった
会社員やフリーランス 新人時代、私はよくSNSで様々な人と交流を持っていました。
今日は「何を勉強した」「今日はどこへ行った」「今日はこんな話があった」などデザインにまつわる様々なことをSNSで発信していました。そしてふとある時考えてしまったのです。
「ちょっと疲れたな」
プライベートであるはずのSNSでの発信に何故か疲れていました。
仕事でデザインのことも考え、家に帰ってもオンライン上でデザインのことを考え、デザインに関わる人たちと話、勉強をし、文献やナレッジを漁る日々をしていたのです。
そして数日間SNSから離れてリフレッシュし、その時は「ああ、SNSやりすぎなんだな」と思い適度に距離を取ればいいかと思いました。また少しすると「この人はこんなに頑張ってるのに私のクオリティよくないな、先輩はもっと発信して人に見られて意見されてブラッシュしていけって言うし..」と私は思いました。
その時に「私にとってのSNSって何だろうか」と1つの疑問が浮かびました。
実はSNSはその時のメンタルや状況との相性によってはストレスに感じることがある
当時の新米のデザイナーの私がSNSに対してどんな感情を抱いているのかを書き出しました。
- なんだか意識高い系多い
- どこか出掛けた時に発信するのは楽しい
- ナレッジを見るとやりたくなるけど仕事が忙しくてできないのがストレス
- 周りの同期たちはキラキラ功績をあげてるのに私は特段目立つ実績はない
- そもそも呟くほど自分に技量を感じない
- 人に作品を見られるのが恥ずかしい
- 評価されたりコメントもらえたりフォローされるのは嬉しい
- 自分以外にも同じ働き方をしている人と切磋琢磨していたり日常を観れるのは参考になる
いろいろなことを考えていましたがこれに対して「どうしてそう思うか」をもう少し掘り下げました。するとこのような自分の気持ちが見えました。
-
なんだか意識高い系多い
→特に忙しい時、失敗した時、上手くいかない時に感じてしまったり、自分と年齢が近いと出来ない自分が恥ずかしく感じて他者をそう観てしまうところがあった -
どこか出掛けた時に発信するのは楽しい
→人に話すことで自分の楽しかった気持ちや情景を共有することで共感されたり楽しい思い出だったねと受け止めてもらえることが嬉しい -
ナレッジを見るとやりたくなるけど仕事が忙しくてできないのがストレス
→時間を作れない自分がいけないんだと落ち込むのだが自分手動で時間は動かせないし、学生の時の自分の自由な時間との比較を無意識にしていた -
周りの同期たちはキラキラ功績をあげてるのに私は特段目立つ実績はない
→実は自分がやりたいと思っている事業だったりしたが自分はそのポジションにいないからまわってこないことで嫉妬していた、そしてそれに落ち込む -
そもそも呟くほど自分に技量を感じない
→呟いている人達は何年もその仕事をやっている人達なのに1年目の自分が比較して落ち込んでいる -
人に作品を見られるのが恥ずかしい
→「下手だな〜」って思われたくない、「これしかできないのか」と思われたくもない気持ちがある、しかし人に添削してもらったり感想もらえるのは嬉しい -
評価されたりコメントもらえたりフォローされるのは嬉しい
→単純に共感や評価は嬉しい。当時の現場にあまりそういう指標を出してくれる人がいなかった -
自分以外にも同じ働き方をしている人と切磋琢磨していたり日常を観れるのは参考になる
→当時の職場に疑問があった(こんな大変な仕事なの?)、また他の会社の様子や他のデザイナーの様子を興味本位で知りたいと思っていた
この時に自分が感じたこととして私は調子がいいときなどにSNSを使うのは問題ないが、少し「ひと目を感じるとそれが緊張につながってストレスになる自分」を分析の中で見つけました。そしてそれをストレスに感じている自分をみた時に「無理して頻繁にSNSをしなくていいんじゃないか」という答えでした。
必ずしもSNSでなくても上記のような状況は作れる
それから私はSNSとの距離の取り方を考えることが増えたのですが「対外に発信することを辞める」というのはよくないのではないかという気持ちがそれでもありました。
・発信しないと良くない気がする
・先輩たちは「発信して、使うことがこの職業の勉強なんだ」
・WebとアプリのデザイナーなのにSNSやってないなんてどうなの?
そう先輩たちから教えてもらった経緯があったからと、実際ストレスに感じることもあればメリットを感じているときももちろんあったからです。職場では知ることのない技術情報や、新しい人や機会に出会えるのはSNSの最大の利点だからです。しかしながらある時フリーランス デザイナーの先輩に「どうしたら私はSNSと丁度良い距離になれるのか」相談しました。すると先輩から帰ってきた一言は
「君はSNSやらなくていいと思う、向いてないから」
この一言でした。
先輩に驚きすぎて「え?!デザイナーとして向いてないですかね?!」と返答するぐらいには驚きました。しかし先輩から次に返ってきた言葉に私は納得しました。
「ある程度この職種のデザイナーである以上様々なサービスやWebを触って勉強はしたほうがいいけれども、オンラインである必要は実はないんじゃないかな。よく考えてごらん。君がひとからの目線に緊張してしまうところがあるなら「1:1で話せる場所」を選んでもいいわけだし、「文献やナレッジが流れてくるコミュニティ」に属してもいいわけだし、セルフブランディングとしてこう言うことができますよということをアピールするときは「実績だけを流す」としてもいいわけで必ずしも何かを「発信し続けなくていい」もれなく情報を見るときだけのアカウントを作って鍵かけて発信しないスタイルでも良い」
先輩はこのように私に教えてくださり、私はすこしホッとしました「やらなくて良い選択をしてもいい」ということに。それから先輩は私に「SNSやらないで良いよ、むしろそれで付加価値にしてブランディングしたら」と私に告げてくれた先輩は後にも先にもこの先輩ただ1人だけでした。
それからSNSには実績だけをアップ、もしくは月に1回だけよく私を気にかけてくれる人に向けての活動報告や最近の様子だけを書くようにした
それからの私は色々と環境の作り方を変えることにしました。
前段で挙げた感じたことに対して自分なりの対処の答えが以下になります。
-
なんだか意識高い系多い
→ 自分の速度と彼らは違うので根本的に見ないようにすることに決める。学習や実務で悩んだ時に目的や解決に必要なものがないか探す場合でのみ閲覧する。 -
どこか出掛けた時に発信するのは楽しい
→ 月に一度気にかけてくれている人向けにクローズドにして発信程度でいいかもしれない。遠方でない限りはそれを理由に一緒にご飯にさそうということで時間を共有するでもいいかもしれない。 -
ナレッジを見るとやりたくなるけど仕事が忙しくてできないのがストレス
→ ブックマークやどこかにURLリストを作って「時間がある時にやる」「朝コンパクトな時間で読む」など自分にできる形を模索してまず調整してみる -
周りの同期たちはキラキラ功績をあげてるのに私は特段目立つ実績はない
→ 自分のキャリアと相手のキャリアを受け入れてまずは技術を磨くことでチャンスを掴むサイクルを作る方に目を向ける。彼らがどうしてそのキャリアを手に入れられたのか必ず理由があるので話を聞いてみる -
そもそも呟くほど自分に技量を感じない
→ 業務でも義務じゃないから選択しなくていい -
人に作品を見られるのが恥ずかしい
→ 1:1の場でフィードバックくれそうな人を探してみても良いかもしれない。それが同期でも先輩でも自分が尊敬できる人であればいい。オープンな場所でやることが自分に合っていないと割り切る -
評価されたりコメントもらえたりフォローされるのは嬉しい
→ 評価をしてくれる場所を作れば良い少人数のクローズドな空間で同じ速度で勉強している人と勉強会でいいかもしれない -
自分以外にも同じ働き方をしている人と切磋琢磨していたり日常を観れるのは参考になる
→自分が余裕がある時にだけ深追いしない程度に見てみる
このように今自分のオフラインでできる環境や、オンラインでも「自分に合った形」に場所を変えてみることで随分と環境はクリアになりました。そして最後に私が決めたこととして
「発信の必要がある時にだけ発信する」
このルールを自分に設けました。
ではなぜMENTAのナレッジでは発信するのか?
ということでSNSとの向き合い方として「自己発信をやらないと選択している」私がなぜMENTAではナレッジの場所で発信をするのかという話に最後に戻ります。
これは至極簡単で単純に
「必要があるから」
ということです。
ここで発信をすることは「生徒さんに対して私はどのようなメンターですよ」と自己紹介をすることと同じだと私は考えています。これはある意味私にとっては「仕事」です。どんな生徒さんも「お金と時間を対価にメンターの講義を受講する」という形になります、生徒さんにとっては大切な時間やお金です。その中で必ず考えることとして
「この先生は自分にとって良い先生か、必要な先生か、適切な指導をしてくれるだろうか」
上記のような思考が生徒さんの中にはめぐるでしょう。そうなってくると生徒に対し私が「どう言う趣向の持ち主か、どのようにデザインを考えているか、どのように仕事について考えているのか」これが生徒さんにとって選択するかどうかの「判断材料になる」と考えます。
それはおそらくプロフィールだけでは「判断するには難しい」と考える生徒さんが多くいることでしょう。
だからこそ「発信することが必要な状況」だと捉えます。ナレッジでは私の考える仕事に対しての向き合い方、勉強を始めた時の考え、勉強の仕方、業界のことなど生徒さんにとって「判断できる材料」を私が発信することは「仕事」として必要な状況だと考えられるからです。なので私はMENTAの中のナレッジでのみ発信をしています。
そしてだからこそ、ナレッジの場では「包み隠さず丁寧に事実を話すこと」を大事にしています。
絶対はないのでSNSを使って発信するときは今の自分に無理がないか、必要なのかゆっくり考えてみよう
勉強や仕事も自分にあった環境で時として無理は必要があるが、基本は「無理なく続けられるかどうか」これが大切です。何でもかんでも風呂敷を広げてあれやこれややるのではなく、目の前にあること1つずつこなすだけでもそれは「とても良い体験」です。絶対はないのでSNSを使って発信するときは今の自分に無理がないか、必要なのかゆっくり考えて自分にあったキャパシティの選択の上でSNSとは上手に向き合っていきましょう。
ちなみにSNSで発信などはしていませんが私にお仕事がこの7~8年間途切れずありがたいことにやってきます。
そこについてはまたお時間がある時にでも。
1hZOOMでお試し相談プランはどんなことが聞けるの?
「自分はデザイナーになりたいけどどうやったらなれるんだろう?」、「未経験で何も知らないのけどなれるかな」、「ここまでできるようになったけどうまいこと営業がいかない」、「スクール通ったけど技術が身についたようで身についてない」、「もっとクオリティあげたいけどどうしたらいいかわからない」など様々なお悩みをみなさんお持ちだと思います。
こちらのプランではそんなお悩みをお持ちの皆さんの質問にお答えします。
対応できる内容は以下です。
■サポート内容
副業やフリーランス独立、実務でのお悩みに対する質疑応答
■こんな方を対象としています
・ツールの使い方を知りたい方
・副業を始めたい方
・Webデザイナーやアプリデザイナー転職をお考えの方
・デザイン関連でのディレクションでお悩みの方
・初めて受けた案件で少し不安がある方
・働き初めて戸惑いが多くて不安な方
・作ってみた作品のクオリティに不安がある方
・働いてみて自分のクオリティに不安がある方
・職場に先輩がおらずアドバイスしてくれる人を探している方
・実際に働いてみてもっと上を目指したいけれど個人で働いているため聞ける人がいない方
・実際に働いてみて契約書や見積もり請求、メール対応など雑務でお悩みの方
・ご自身のデザイナーとしてのキャリアプランを相談したい方
■事前に教えて欲しいこと
・自分がなりたいビジョン(自宅でこれぐらい稼ぎたい、副業で稼ぎたい、転職したいなど)
・現在の学習状況(学校に通っている、サイトを見ながら勉強を2ヶ月した、など)
・現在デザインに関して1週間の中で使っている時間
(案件を受けていたら稼働時間、1日の中で勉強している時間など)
・悩んでいることについての詳細
それでは皆さん、今日も素敵な学びを。