20代後半のエンジニア経験ありの方のご相談に、過去にのった事があります。

その際のその方のスキルセットは、小規模での SPA アプリのフロント + バックエンド開発がメインで、自分が主導して React を導入して担当したという状況で、体系的に学習ができていないのが悩みという状況からのスタートでした。

目標としては、年収を上げる事、1年程度での転職を実現すること、自社サービスを持っている企業に入る事としていたため、そこに入るための具体的なロードマップと、将来的に達成したい事を実現するためのロードマップの二軸を用意してお話しました。

対応した内容

最初に行ったのは、ビデオ通話プランにて現状のヒアリングと、学習ロードマップの簡単な共有、転職市場の状況とそれまでにするべき事を考える事でした。
ビデオ通話にて考えがクリアになったとの事で、チャットプランを申し込み頂き、多い時は週に 2、3 回のやりとりをしつつポートフォリオの作成やコードレビューを行い、転職に向けての準備をしました。

この準備が大体8ヶ月程度だったかと思います。
メンティーさんが途中業務が忙しくなったため、集中して時間が取りにくくなったりはありましたが、落ちついてからは転職面接や書類選考のための対策を練り始め、この時に再度ビデオ面談にてお話をしての対策に注力しました。

最終結果

転職のための勉強と対策がうまくいき、転職され、業務が忙しくなったとの事で今はそのかたは解約されています。
非常に丁寧なコーディングが出来る方で、そこが高評価だったのではないかと思います。

メッセージ

プログラミングスクールや、メンタリングによるサポートによってポートフォリオを作成している方が多くなってきたため、注意していただいた方がいいかなと思う点として、クォリティを大事にして欲しいと思います。

自分が実装したものの、内容を理解していないままにしていたり、設計上の工夫がなかったりする人がいますが、それでは企業は書類選考レベルで落としてくるようになってきています。
大事なのは、 なぜそのコードをそのように書いたのか です。

この哲学が自分の中にないと、企業はそれを見透かしてきますし、それをアピールできるだけの書類を選考時に用意する事は非常に大事です。
また、ポートフォリオを壮大に作ったり、アーキテクチャを壮大なものにしたりする人もいますが、理解できているならまだしも、理解できていない場合は悪手になりかねません。そのため、面接時にはそのアーキテクチャのなかでも自分が得意な領域については必ず答えられるようにしましょう。

過去に転職で成功されているメンティーさんは指導される事によって、自分の強みをはっきりと理解し、それを武器にアピールが上手くはまっており、評価されたのだと感じます。