【コーチング✕技術サポート】提供プランの内容について
前提
本ナレッジで記述する「コーチング」については、私のプランにおいて提供される内容に基づいております。
コーチングの意味合いとして「目標達成までのアプローチを支援する手法」としておりますが、コーチングにおけるスキルやプロセスには、様々な定義や考え、流派(認定資格)などがあり、確固として定まったものはありません。
詳しい説明は省きますが、ティーチングやメンタリングと呼ばれるものも本コーチングには含まれます。
多少のご意見の相違についてはご容赦いただければ幸いです。
Ⅰ : コーチングについて
私が提供するサポートプランでは、技術のサポートと並行して「コーチング」によるモチベーションの維持、学習状態の確認(今なすべきことができているか、成長が鈍化していないか)などを提供させていただいております。
では、このコーチングとは何なのか、どのような仕組みで効果を発揮してくれるものなのかについて、本ナレッジにて簡単に説明させていただきたいと思います。
コーチングにおける目標と目的
メンティーさんが達成したい目標を明確にし、その目標の達成に必要な知識やスキル、ものの見方・考え方などを棚卸しする作業をサポートします。
重要なのは、ここでの目標設定〜達成について、主導権を握るのは常にメンティーさん自身だということです。メンティーさんが自らの力で精神状態をコントロールしながら、目標達成に向けて解決する必要がある課題を自ら解決するのを支援します。コーチングにおける対話の特徴は、相手に積極的に問いかけながらも、相手が自発的に考え、最後は自分で解決することを促していくことにあります。
コーチングは成長を探求する
端的に表現すると、コーチが目指すのはメンティーさんを成果を出し続ける人材に育成することにあります。目前の目標達成を常に話題にしながらも、今後メンティーさんが走り続ける上で必要となる(自立した)思考・行動の習慣に焦点を当てる必要があります。自力で自身に変化・成長を作り出すことのできる成長のエンジンを搭載させることが、コーチングの長期的なゴールです。
継続するプロセス
コーチングは、あるテーマ(Coaching For ***)について、集中的、長期的かつ継続的に関わるプロセスです。目標を達成したという実感が、自主性や主体性を支える基盤となり、次のさらなる挑戦への意欲や勇気を与えてくれます。メンティーさんが目標に対する成果を達成するだけでなく、さらなる挑戦意欲を持てるようにサポートします。
Ⅱ:コーチングで行うこと
コーチングでは、以下のような流れを繰り返し行います。
目標と今何をすべきなのかを常に意識することで、高いモチベーションと学習効果を発揮できるようにサポートします。
1. セットアップ
メンターとメンティーさんとの信頼関係の構築に始まり、コーチングの進め方に対する合意形成を取ります。そして、メンティーさんが何に対するコーチングを受けたいのか(Coaching For ***)をヒアリングして、スタートに向けた準備を行うステップです。
2. 目標の明確化
コーチングの期間を通して達成したい目標を具体化するステップです。ここで明確化された目標を達成するためにコーチングを実施するので、ここが最も重要なステップと言えるかもしれません。以下のような質問を行って、目標の明確化を行います。
- 達成したい目標はなにか
- 何のために目標を達成したいのか
- 目標の達成度合いを計測する基準はなにか(定量的に判断できるか)
3. 現状の明確化
目標に対する現状が正確に把握できて初めて、目標と現在地点の間に存在するギャップに気づくことができます。このステップで失敗してしまうと、達成までの進捗が大幅に鈍るので、丁寧におこわなければいけません。以下のようなことを確認するステップです。
- 現在の達成度合いは何%くらいか
- 目標の達成に向けてこれまでに取り組んだことと、現在までに取り組んだこと
- 取り組んだ結果、どんな変化や進展があったか
4. ギャップの原因分析
設定した目標が達成できていない背景や理由について分析を行います。原因さえわかってしまえば、それに対する対策が取れるので、後は実行計画を立てて、それを実行するだけで良くなります。ネガティブな要因を取り除く重要なステップです
- 目標と現状の間にギャップが生じている原因はなにか
- 目標を達成するために必要な行動の変化や矯正すべき習慣はなにか
- 目標の達成を妨げている課題はなにか
5. 行動計画の作成
原因分析で浮かび上がったギャップの原因を解消し、目標に向けて前進するためのアクションプランを練ます。ここで計画する行動の積み重ねが目標への着実な前進へとつながるため、とても大変ですが、それをクリアしたときの自分を想像するととてもワクワクするステップです。
- 今日から始められる行動ややめられる行動はなにか
- その行動をいつ、どこで、誰に対して実行するか
- その行動を更に効果的にするために工夫できることはあるか
- 次回のコーチングまでに達成できるか
6. フォローアップ
行動計画の修正と改善を支援しながら、メンティーさんが目標を達成するまでのサポートを行います。今までのステップの学びを最大化したのちに、再び 2 のステップに戻ります。
- 目標達成に向けて、今日のコーチングでは何をテーマに扱いたいか
- 前回立てた行動計画の具合はどうだったか
- 次のセッションまでにどこまで前進したいか
- そのために解決しなくてはならない課題はなにか
- その課題を乗り越えるために取るべき行動はなにか
Ⅲ:コーチング✕技術サポート
私の提供しているプランでは、プログラミングの学習にコーチングをかけあわせた学習環境を提供しています。以下に特徴を並べていきます。
向かいたい方向性・目標を明確にする
自身が理想像とする目的までのステップの粒度を小さく提示することで、「今」やるべきことを理解、深く集中できる環境づくりをサポートします。
主体的に考える技術者になれるようサポート
コーチングにおけるあり方と同様、メンティーさん自身で目標設定や解決までの主導権を持ってもらいます。エンジニア職は「今何を勉強すべきか」、「自身のキャリア」、「プロジェクトにおける技術選定」など、自身が主体的に選択する状況というのが多いので、その訓練を意識的に行えるようにします。
スクールのような体系的な教材を提供する事はできませんが、「目標達成に向けて、『解決する必要がある課題』を自ら考えて解決する」、一連のフローをたくさん経験してもらえる様に支援します。
学習プランを提案
コーチングで定めた短期的な目標をもとに、学習プランの提案を行います。最終的な目的の実現の達成までお手伝いします。
技術的サポート
当然ですが、もし詰まってしまった場合には Slack チャットによるサポートを行います。月に1時間程度のビデオ通話による解決も可能です。
意欲的な学習を実現できるようサポート
ひたすらに目標に邁進していると、振り返りの暇がなく、成長の実感を感じにくく疲弊することも多いです。成長の変化を客観的に提示し、より意欲的な活動を実現させます。
さいごに
エンジニアという仕事には、一生勉強が必要とよく言われています。TwitterなどのSNSには、勉強しないエンジニアの是非がしばしば強い語気とともに議論になっていますが、多かれ少なかれ、日々の勉強が必要なのはおおよそその通りだと思います。
ただ、勉強の必要性はどのような職業においても通ずるものであり、エンジニアにおける「勉強」というものが、参考書の読破量であったり、コードの記述量であったり、アーキテクチャの理解度であったりで定量的に測りやすいため、そのような議論が巻き起こりやすいだけなのだと、そう思います。(過去の私は、そのような定量的に努力の量が見えやすく、努力した分だけ安心できるからこそ、技術者としての仕事を選んだという経緯があります。努力してもそれを感じられない仕事のほうが、もっと大変だろうとそう考えていました。)
勉強の必要性、それはメンターである私においても同様です。私自身も、時にはコーチングや会社の上長との面談を通して、自身のあり方を見直しては、日々仕事と勉強に勤しんでいます。マネジメントなどの仕事が増えてきて、努力の量が定量的に見えにくくなってきた今、自身の成長を把握するには他者の協力が必要不可欠になってきています。
いま、プログラミングのサポートを必要とされている方や、自身の成長に鈍化やマンネリ化を感じる方がおられましたら、ぜひコーチ(メンター)によるサポートをご活用ください。きっと、今までとは違う自身が見えてくるはずです