前置き

私は日頃webエンジニアとして仕事をしている傍ら、エンジニア求職者に対してカジュアル面談・面接を行う事もあります。色々な求職者を見ている中で、この方は成長してくれそうだなぁとか、この方はあまり成長するイメージが沸かないなぁとか、いろいろ感じる事があります。その経験を経て、Mentaで私がエンジニア転職を目指す方に対してメンタリングさせていただく際に、意識してレビューしたい事をまとめようと思いました。

最近の求職者の傾向

あくまで私の勤めている都内のベンチャー(と言っていいのか?)に限る話となります。

未経験の方はポートフォリオを持ってきていただけるのですが、すでに業務経験がある方に関しては、実力がわかるレベルのポートフォリオを持ってきてくれる人は少ないです。
チームのリーダーの下に付く形なら、仕事をこなしていけそうかなと感じるレベルの求職者がほとんどであり、自分でガンガン自走して会社で抱える案件や技術促進を引っ張っていくレベルの求職者の応募はほとんど無い状況です。
なので、初級者〜中級者に届かないレベルの方の応募が多いといった感触です。

私の会社では、結局のところ実力を測るために技術課題を出すのですが、これが求職者の特徴を知る判断材料になります。
そもそも技術課題をやってこない人は多いです。
また、ポートフォリオにはREADMEを書いているのに、なぜか技術課題にREADMEをしっかり書かない人が多いです。

また、面接では、今までやってきた事についてしっかり話してもらえるのですが、
自分が志望する会社で具体的に何のスキルを伸ばしていきたいか?とか自分が数年後にどういう成長を遂げたいかという未来の話について、具体的な話をしてくれる人はほとんどいないです。
これでは、会社の方向性と本人のやりたい事がマッチしているか判断しづらいですし、おそらく会社についてあまり調べていないんだろうなと感じてしまう要因になります。

採用したい人とは

最近の求職者の傾向を鑑みて、以下のような人の応募が来ると、評価したいと感じます。

  • ポートフォリオだけでなく、技術課題にもREAMEをしっかり書く人
    READMEを見れば、読み手の事をどれだけ考えているかを知る事ができます。
    ・使用技術一覧となぜその技術を採用したかの理由
    ・画面一覧
    ・APIが提供する機能一覧
    ・ER図
    ・インフラ構成
    ・シーケンス図
    ・デプロイ手順
    ・工夫した事
    ・苦労した事
    ・実装にかかった時間
    など、書いてはいけないルールはないです。
    あまりにもREADMEのボリュームが大きくなる場合、
    docsディレクトリを作成して、その中に別のmdファイルを置いて、そこに記載する形でも良いです。
    完璧じゃなくて良いのでこれらを書くだけで他と差別化できます。

  • コメントをしっかり書く人・意味のある単位で細かくcomponent・partialを使う人
    未経験者の場合、コメントをしっかり書いていると、丁寧な人という印象を受けます。
    また、component・partialで区切られていないファイルは、膨大な量のソースコードになってしまい、読みづらいです。別に共通化できなくても良いので、component・partialを使う事で整理されたソースコードであるとbetterです。

  • 会社の事を調べている人
    HPだけではわからない部分が多いと思います。そういう場合に、カジュアル面談を利用すれば良いのです。
    しっかり会社の事を知りましょう。
    ・具体的なプロダクト
    ・エンジニアとしての日々の仕事内容
    ・現状の案件をこなす上で必要なスキル(伸ばす事のできるスキル)
    ・会社がこれからどの技術・プロダクトを伸ばしていきたいか

これらを知った上で、自分のやりたい事と照らし合わせて、自分のスキルを上げたいので御社を志望します。と言ってくれる人が来ると、十分に他と差別化できます。
これができる人がかなり少ないので、是非求職者は意識すべきだと感じます。

まとめ

私がMentaでレビューする際も、大まかには上記内容をもとにレビューさせていただく形になります。
実際やってみると難しい事も多いかと思いますが、知っているのと知らないのとでは就職活動に大きな差が生まれると思いますので、是非ご認識いただけると幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!