Wonderers ダイエットサポート 

「精製するということの魅力と恐ろしさ 〜序〜 」

炭水化物を食べる時に、なるべく「精製されていないもの」を食べた方がいいということはお伝えしてきました。

食べるなら、

お米なら白米より、玄米や雑穀米
パンなら、ブランパンやふすまパン

精製されることによって、

・食物繊維
・ビタミン
・ミネラル

が削られて、「糖質」メインの炭水化物となってしまいます。
甘くて美味しいんですけどね…
太るだけでなくて、健康を害してしまいます。

「江戸わずらい」

有名なのが「江戸わずらい」
身分の高い人しか食べられなかった「白米」
それが、江戸に住んでいる人は食べれるようになりました。
*流通技術の発達らしいです

そのうちに、江戸に住む人だけでなく、江戸を訪れた大名などに
「江戸わずらい」と呼ばれる症状が流行りだしました。
江戸から離れると「ケロッと治る」ことから「江戸わずらい」と呼ばれたそうですが

・体調が悪くなる
・足元がふらふらする
・寝たきりとなる
・怒りっぽくなる

という症状から、
「ビタミンB1欠乏症」である「脚気」だったのではないか?と言われています。
*怒りっぽいなどは、高血糖からの低血糖症状も考えられますね…
江戸では、うどんではなく、そばが流行したらしいのですが、
その理由が「脚気が治る」と言われていたからのようです。
*そば粉にはビタミンB1が含まれています
どんだけ、白米ばかり食べていたんですかね?

*余談ですが、蕎麦を購入する際に「原材料名欄」みていますか?
商品の多くが一番初めに「小麦粉」が記載されています。
そば粉よりも小麦粉を多く使用している「自称そば」の多さにびっくりします

同じように、戦争の時に「白米をたらふく食べられる」と寡兵をして食べさせた結果、
日露戦争での犠牲者の大半が脚気で亡くなっているようです。
https://www.jhf.or.jp/publish/bunko/21.html

話を戻して
今では、ビタミンB1欠乏症が原因とわかったので、脚気はほとんど見られなくなりました。
ですが、相変わらずビタミンB1以外の栄養素は捨ててしまっています。
確かに、白米は甘く美味しくて消化もいいので食べやすいですが…

「栄養学の父からの警鐘」

栄養学の父と呼ばれる佐伯 矩(さいき ただす)さん。
精製に対して、著書の「栄養と嗜好」警鐘を鳴らしていました。
「三白の禍ありて、それは白い米、白砂糖、白い味付けの粉がそれである」*原文そのまま記載
これが1930年に発表されているとは驚きですね。
ちなみに、白い味付けとは「塩」のことです。

お米に関しては、玄米だと消化が悪いと言うことで、
玄米から7分に挽いたお米を「標準米」にしようと働きかけていたようです。

次回はこの続きです