「作りたいものが思いつかないから、まだ始められない」——これ、すごく多いんです。

でも、"作りたいもの"がハッキリしていなくても、プログラミングは始められます。むしろ「壮大な作りたいもの」だけを頼りにすると、完成が遠すぎて途中で心が折れがちだったりするんですよね。

今日は、環境構築より前でつまずきやすい「最初のお題の選び方」を、4つの判断軸にして渡します。うちの現場でも、未経験の人がまず詰まるのはコードじゃなくて「何を作るか」の入口だったりするので、ここを軽くしておくと後がぐっと楽になりますよ。

大きさで選ぶ。センスで選ばない

学習の入口でよく言われるのが「まず作りたいものを見つけよう」。もちろんそれが浮かんでいる人は素晴らしいです。ただ、浮かばないからといって「自分にはセンスがない」と落ち込む必要はまったくありません。プロでも、最初のきっかけは「ちょっとした面倒を減らしたかった」くらいの小さな動機だったりします。

大事なのは"何を"作るかのセンスより、手を動かして最後までたどり着けるサイズかという一点。次の4つの軸で、あなたの最初のお題を絞り込んでいきましょう。

最初のお題を選ぶ4つの判断軸

軸1. 自分が普段"手作業で面倒"を感じているものか?

理由: 「面倒」だと感じているということは、あなた自身がそのアプリのユーザー本人だということ。だから「完成したらこう動いてほしい」という完成イメージを、自分の言葉で説明できます。他人のためのアプリより、自分の面倒を解決するアプリの方が、圧倒的に作りやすいんです。

行動: 「毎週手でやってる集計」「あちこちに散らばったメモの整理」「いつも探すのに時間がかかるリスト」など、日常の小さな手間を3つ書き出してみてください。その中から1つ選ぶだけで、お題選びは半分終わりです。

軸2. 1画面で完成が見えるサイズか?

理由: 画面が増えるほど、途中で力尽きやすくなります。ログイン画面、一覧画面、詳細画面、設定画面……と考え始めると、それだけで環境構築の前に疲れちゃうんですよね。

行動: まずは「入力する→表示される」の1画面だけに絞りましょう。ログインもカレンダーも通知も、全部後回しでいいです。「メモを書いて保存したら下に一覧で出る」——このくらいの1画面で十分、立派なアプリです。

軸3. 扱うデータは2〜3種類までに収まるか?

理由: 扱う情報の種類が増えると、設計が一気に重くなります。「ユーザー情報」「予約」「支払い」「レビュー」……と増やすと、未経験のうちは頭がパンクしがちです。逆に、種類が少ないと作るのも直すのもラクになります。

行動: 最初は「タイトル・日付・メモ」くらいの3項目まで、と決めてしまいましょう。あとから足せるので、まずは少なく始めるのが正解です。

軸4. 完成イメージを自分の言葉で説明できるか?

理由: これがいちばん大事な軸です。自分で説明できないものは、AIにも説明できません。逆に、一文でスパッと言えるお題は、AIに指示するのもうまくいきます。

行動: 「〇〇を入れたら△△が出るアプリ」と、一文で言えるか試してみてください。「本のタイトルを入れたら読んだ日と感想が一覧で出るアプリ」——このくらい言えればOK。もし一文で言えなかったら、それはまだお題が大きすぎるサインかもしれません。軸1と軸2に戻って、もっと小さく切り出しましょう。

大きい目標がある人は「最初の1画面」に切り出す

「いや、自分は家計簿アプリが作りたいんだ!」という人もいますよね。明確な目標があるのは素晴らしいことです。ただ、そのまま丸ごと作ろうとすると、未経験のうちは道のりが遠すぎます。

そういうときは、やりたいこと全部を箇条書きにして、一番小さい1個だけ残す。家計簿アプリなら、まずは「金額とメモを入れたら一覧に出る」の1画面から。グラフも予算管理も、その1画面が動いてからで十分間に合います。大きな目標を捨てるのではなく、"最初の入り口"だけ小さくする、という発想です。

お題選びこそ、AIに一緒に決めてもらう

ここで、プログラミング学習でいま一番おいしいポイントを1つ。お題選びの相談から、AIを使っていいんです。一人で「何作ろう」と悩むより、自分の状況を渡して選択肢をもらう方が、はるかに速い。

このとき、指示の出し方で結果が全然変わります。

悪い例:

何作ればいい?

これだと、AIはあなたの状況を知らないので、一般論しか返ってきません。返ってきた案も大きすぎたり、興味に合わなかったりします。

良い例:

私はプログラミング未経験で、勉強に使える時間は週5時間くらい。興味があるのは読書と料理。この状況で、1〜2週間で完成する小さいお題を3つ、それぞれ「何が学べるか」付きで出して。そのうえで一番小さいものを1つ選んで、理由も教えて。

このくらい自分の状況(未経験/使える時間/興味)を具体的に渡すと、AIはあなた専用のお題を返してくれます。しかも「一番小さいのを選んで」と頼むことで、つい大きく作りたくなる自分にブレーキもかけてくれます。

こうやってAIと相談しながら題材を決めていくと、実はプログラミングそのものと同時に「AIに的確に指示する力」も一緒に育っていきます。この2つが同時に身につくのは、今から始める人ならではの得な部分ですね。

まとめ

「作りたいものがないから始められない」は、思い込みかもしれません。お題選びは、この4つの軸で絞るだけです。

  1. 自分の"面倒"を3つ書き出す
  2. 1画面・データ2〜3種類のサイズに収める
  3. 一文で説明できるか確かめる
  4. 迷ったらAIに状況を渡して一緒に決める

これだけで、環境構築より前の"入口"は突破できます。最初の1個が小さくて地味でも、まったく問題ありません。むしろ小さく完成させた経験が、次の一歩をぐっと軽くしてくれますよ。


未経験から Next.js + Supabase + Claude Code で Web アプリを公開するまで を、実際に手を動かしながら学べる導線を用意しています。

  • ① まずは無料で体験: 教材の体験版で、AIと一緒にアプリを作る感覚をお試しできます(入手方法はプラン詳細ページからご案内しています)。
  • ② 教材完全版+メンタリング: 全20セッションの教材で、環境構築から公開まで伴走します。詳しくは プラン詳細ページ をご覧ください。

「何を作ればいいか分からない」の段階から、一緒に最初の1画面を決めていきましょう。