公開したアプリに初めてエラー通知が来た日、心臓が止まるかと思った話
自分のアプリを公開してしばらく経った頃、スマホの通知に「エラーが発生しました」という一文が表示されました。開発中に何百回も見てきたエラーメッセージのはずなのに、それが「本番環境」「誰かが使っている最中」というだけで、まったく違う重さに感じました。今回は直し方のテクニックの話ではなく、本番で初めて起きた瞬間に、どう気持ちを立て直したかという心理面の話です。
何が起きたのか分からないまま、とにかく焦った
最初の数分は、ただ画面を見つめて固まっていました。「誰かが困っているかもしれない」「早く直さないと」という焦りだけが先に立って、肝心のエラー内容をちゃんと読めていませんでした。開発中なら気軽にコンソールを見ていたはずなのに、本番で起きた瞬間、思考がうまく働かなくなる感覚がありました。
スマホの通知欄には、エラーメッセージの短い要約しか表示されていません。詳細を見るために管理画面を開こうとしたのですが、手が震えて何度かログイン画面でパスワードを打ち間違えました。「今すぐ全部止めた方がいいのでは」という考えも一瞬よぎりましたが、何を止めればいいのかすら整理できていませんでした。
深呼吸して、いつも通りの手順に戻した
少し落ち着いてから、開発中にやっていたのと同じことをしました。エラーメッセージの全文をコピーして、AIに「本番環境で発生したエラーです。焦らず対処法を教えてください」と伝えました。
返ってきたのは、いつもと同じような形の回答でした。「まず影響範囲を確認する(全ユーザーか一部か)」「次に該当のログを見る」「原因が絞れたら、修正前に一度ロールバック(前の状態に戻す)も選択肢に入れる」という、開発中のエラー対応と同じ順番の確認手順です。
特別な本番対応の作法があるわけではなく、普段やっている「エラー文をそのまま渡して聞く」という手順が、本番でもそのまま通用する。当たり前のことですが、実際にその場面に立つまでは分かっていませんでした。焦っている時ほど、いつもの手順を1つ飛ばして自己流で直そうとしてしまいがちですが、そこで一度立ち止まって、開発中と同じ順番に戻すことが、結果的に一番早い近道だったと思います。
「誰かが使っている」という重さは、消えなくていい
原因が分かって直った後も、「誰かが使っている最中に不具合が起きた」という事実への申し訳なさは残りました。ただ、この重さ自体は悪いものではないと思うようになりました。開発中には持てなかった緊張感で、リリース前に確認しておきたいことが自然と増えたからです。次に何か公開する前は「これが本番で起きたらどう対処するか」を一言だけ考えるようになりました。
エラーの直し方はいつも通りで大丈夫です。焦る気持ちだけ一度手放して、開発中と同じ手順に戻れれば、本番のエラーも対処できます。
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