AIに「入力フォームを作って」と頼むと、こんなコードが返ってくることがあります。

// Before: ブラウザ側の入力チェックだけに頼っている
<form action={createUser}>
  <input name="email" type="email" required />
  <input name="age" type="number" min="18" required />
  <button type="submit">登録</button>
</form>
// app/actions.ts
"use server";
export async function createUser(formData: FormData) {
  const email = formData.get("email") as string;
  const age = Number(formData.get("age"));
  await supabase.from("users").insert({ email, age });
}

ブラウザで実際にフォームを操作すると、type="email"requiredのおかげで、空欄のまま送信しようとしたり、メール欄に変な文字列を入れようとすると、ちゃんと止めてくれます。この動きを見て「バリデーションは実装できた」と判断してしまうことがあります。

【何が起きるか】
このrequiredtype="email"といった指定は、あくまでブラウザが表示するフォーム上でのチェックです。ブラウザの開発者ツールでこのinput要素の属性を消してしまえば、チェックは効かなくなります。もっと単純に、ブラウザを経由せず、createUserが呼ばれる先のエンドポイントに直接リクエストを送ることもできます。

つまり、age-5のような値や、emailに不正な文字列が入った状態でも、サーバー側のcreateUserはそのままデータベースへの保存を実行してしまいます。ブラウザでの動作確認だけをしていると、この抜けには気づけません。

【直し方】

// app/actions.ts(修正後)
"use server";

export async function createUser(formData: FormData) {
  const email = formData.get("email") as string;
  const age = Number(formData.get("age"));

  if (!email || !email.includes("@")) {
    return { error: "メールアドレスの形式が正しくありません" };
  }
  if (!age || age < 18) {
    return { error: "年齢は18以上を入力してください" };
  }

  await supabase.from("users").insert({ email, age });
  return { success: true };
}

サーバー側(Server Action や API Route)の中でも、同じ内容のチェックをもう一度書きます。ブラウザ側のrequiredtypeは「入力する人への案内・親切さ」のためのものであり、実際にデータを守るチェックはサーバー側で行う、という役割分担で考えると整理しやすいです。(なお、returnしたエラーメッセージを画面に表示するには、別途useActionStateなどの受け皿が必要です。今回はデータを守る部分に絞って紹介しています。)

【AIに確認するときの聞き方】
フォームの実装を書いてもらったら、「このチェックはブラウザ側だけですか?サーバー側でも同じ内容を検証していますか?」と一言確認するだけで、この種の抜けはその場で気づけます。


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