AIに「ここ、直した方がいいです」と言われて、へこむと思ったら違った話
初めて自分の書いたコードをAIにレビューしてもらった日のことです。
「動いたからOK」で提出したコードに対して、AIが淡々と3つの指摘を返してきました。変数名が分かりにくい、同じ処理が2箇所に重複している、想定外の入力が来た時の処理がない。
正直、身構えました。人に指摘されるときのあの感じ——「ちゃんとできてないと思われた」という気まずさが来るだろうと。
予想と違ったこと
読んでみると、拍子抜けするくらい何も刺さってきませんでした。「ここは○○という理由で分かりにくいです。△△に変えると意図が伝わります」という、事実と理由と改善案がセットになった淡々とした文面。人格を評価するトーンがなかったからだと思います。
でもこの記事で書きたいのはそこではなく、その後にやった「もっと良い指摘をもらうための聞き方」の話です。
最初の聞き方では、大したものが返ってこなかった
実は最初、私はこう聞いていました。
悪い例
「このコード見て」
これだと大抵「動いています、問題なさそうです」で終わります。何を見てほしいかが伝わっていないので、AIも当たり障りのない返事しかできないのです。
冒頭の3つの指摘(変数名・重複・エラー処理)は、聞き方を変えてから初めて返ってきたものでした。
良い例
「このコードを、①バグの可能性 ②変数名の分かりやすさ ③同じ処理の重複 の3つの観点でレビューしてください。問題がなければその旨も教えてください」
観点を先に渡すことで、AIは該当箇所を狙って探しにいってくれます。「問題がなければその旨も」を入れておくと、無理に指摘を作り出されることもありません。
観点は毎回同じでなくていい
慣れてくると、この3観点も場面によって変えるようになりました。
- 提出直前 → 「バグの可能性」「想定外の入力への対応」だけに絞って聞く
- 後で読み返す用のコード → 「命名の分かりやすさ」「コメントの過不足」を重点的に聞く
- 人に見せるコード → 「初見の人が読んで詰まりそうな箇所」を聞く
同じ「レビューして」でも、観点を変えるだけで返ってくる指摘の質がまったく違います。丸投げの一言で終わらせず、何を見てほしいかを先に渡す——これはコードレビューに限らず、AIと組む上で一番効くコツだと感じています。
未経験のうちほど身につけたい感覚
指摘を怖がって「見て」の一言すら送れなくなるより、観点を渡して具体的な指摘を引き出す方が、結果的に上達も早くなります。これは技術力というより、AIへの指示の出し方という協働スキルの話です。プログラミングの文法と同じくらい、最初のうちに身につけておく価値があると思っています。
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