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あくまで個人的な意見になりますが、デザインスキルや制作スピードを手っ取り早く向上させるために重要なポイントは絞りに絞ると2つだなと感じています。

ひとつは【真似るチカラ】、もうひとつは【判断するチカラ】です。

私は過去に求人媒体のWEBバナーを1日に50枚近く制作する案件を抱えていました。3人程のチームでさばいていたのですが、この地獄ともいえる案件から実感したのが上記のポイントでした。具体的に書いていきます。

真似るチカラ

言葉の通りではありますが、既にある良いデザインを真似するチカラの事です。
言い換えると【オペレーションスキル】になるのですが、配色・書体・メリハリ・バランス・レイヤーの全てを真似できるチカラが必要です。

このチカラが身に付くと、デザインがレイヤーにわかれて見えてきます。
フォント名やジャンプ率のバランス、CMYKの値、アピアランスが見えてきます。
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判断するチカラ

当たり前じゃん!ってツッコミありそうですね笑 
皆さんの想像とはすこーし異なるかもしれません。

ここでいう判断するチカラとは2点あって、
①【迷わないよう鉄板テンプレートを作る】
②【迷っても良いように2案用意する】

という感じです。上記の案件はそれはもう1000本ノックさながらでしたので迷っている暇がないんです。最初の方は普通にデザインしていたので、納品完了の時刻は24時過ぎることも多かったのですが、後半は15時には納品できていました。

何をしたか?まずバナーデザインを細部まで分解し、5分以上迷わないようにパターン化してしまうことでした。【かわいいデザイン】と来たら背景デザインはコレ、フォントはコレ、配色はコレ、イラストのタッチはコレ、といった流れです。

それでも迷うのが人間ですよね笑 次に迷っても良いように2案用意しました。
2案といっても、これまで上手くいったデザインパターン(ベストプラクティス)を持っておくという意味で、A案でデザインしていて、何かしっくりこないな~と思ったら迷わずB案(ベストプラクティス)に移行する、というイメージです。

B案で進めていて、A案の要素が入れられそうであればA案に戻って制作。手を止めずに行ったり来たりしながら一旦完了までもっていくようにする。

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この2つのチカラが身に付くと、驚くほどデザインする上で迷いません。

結果=大概のデザインは頭の中で完成イメージができるようになります。
つまり、【これ作ろう!】から【完成!】までがめちゃくちゃ高速化します。

タイトルにも【手っ取り早く】とあえて書いたのですが、ここまで書いたオペレーションスキルが培われてくると、デザインの引き算ができるようになり、表現にオリジナリティ要素が加えられるようになると考えます。

書いてておじさんくさいなーと感じますが笑 今の自分のデザイン思考の根幹となった実体験でした。ちなみに、この考え方をチームメンバーに伝えるために「迷わないためのデザインマニュアル」なる冊子を手作りして配って解説してました。

興味ある方にはお見せできる機会があればいいなと思います!