こんにちは、SEのcomiです。
皆さんは、メンターに依頼するときにこんなことを書いていませんか?

難しくないと思いますので、○○円でお願いします!

この書き方は、実は嫌煙されがちな書き方なんです。
その理由を今回は書きたいと思います。

「難しくない」の難しさ

「難しくない」というのは、難易度の話になると思います。
我々も日々案件を見て難易度を決めてからメッセージを送らせて頂いております。
しかし、この難易度は見る人によって全く異なってくるというものがあります。

例えば、LP修正の案件があったとします。修正箇所は5か所です。
メンティーのAさんは「5か所」というキーワードから、難易度は低めだと認識し、募集をかけました。
しかしメンターのBさんの視点では「5か所」だからといって簡単かどうかは分からない、要件やソースコードを見せてほしいと考えます。
この時点でAさんとBさんの間で難易度の相違があるのがおわかりでしょうか。
もしかしたら修正内容によっては依頼された箇所以外も修正しなければならない、なんてこともありうるのです。

日本語は曖昧

言語というのは常々曖昧なのですが、日本語は特に曖昧だと考えています(それが悪いとかではなく、そういう性質を持っているという話です)。
その日本語を母国語とする私たちが、1つの物事に対して価値観をすり合わせるためには、主観だけで物事を依頼しないことが重要だと考えます。
「難しくない」「簡単」というのは、その発言者の主観でしかありません。あなたの「難しい」と私の「難しい」は違う、と考えていただければよいかと思います。
もっと平易に言えば、タイピングが簡単な人もいれば難しい人もいる中で、「タイピングって簡単だよね」と発言するようなものです。

なぜ「難しくない」で依頼してほしくないか

さて、ここまで読んできて「結局なんで価値観を合わせなければいけないの?」と思う方もいるかもしれません。
ここで出てくるのは工数と料金のお話です。
メンティーのAさんは「(おそらく)難しくないから3,000円で!」と依頼したとします。
メンティー側は、工数、つまりかかる日数(時間)や労力で金額を決めています。
もちろん、メンティー側もご予算があるのは承知なのですが、メンターも「仕事」ですので、労力に見合ったご金額は頂きたいのです。
もし、AさんとメンターのBさんの間で「難しくない」の価値観の齟齬があったとしたら、もしかしたら3,000円ではお受けできない、という話になってくるのです。
また、Aさんの発言は、実際に労力を払うメンターの工数を勝手に見積もっている行為にもなるので、正直なところ避けていただきたい行為ではあります(ご予算をお伝えいただくのは問題ありません)。

この行為を「なぜ駄目なのか」とわからない方は、この話を料理に例えるか、一度ご自身でだれにも頼らず製品を作成してみるとわかるかな、と思います。

結局どう依頼したらいいの?

ではどのように依頼したらスムーズにいくのかですが、以下のようなことを募集文に書いていただけると良いかなと思います。

  • 依頼内容
  • 具体的にわからないところ(全くわからないのであれはその旨を)
  • 希望納期(この月までには目標を達成したい)
  • ご予算

主観ではなく、具体的な数値・日付があると見積もりが大変行いやすいです。
ご依頼を行う際、是非この点を意識してみてください。

それでは、よいITライフを!