Java入門① プログラムが動くしくみ ──「呪文」の意味をほどく

導入に続いて、いよいよ中身に入ります。まずは、Javaの最初の関門。あの「呪文」のようなコードから始めましょう。

Javaの「Hello World」は、長い

多くの言語で、最初に「Hello World(こんにちは世界)」と表示するプログラムを書きます。Javaだと、こうなります。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello World");
    }
}

「画面に1行表示するだけなのに、こんなに書くの?」と思いますよね。これが、Java最初の壁です。

でも、安心してください。今すぐ全部を理解する必要はありません。むしろ、最初は「おまじない」として、まるごと受け入れてしまっていいんです。意味は、連載が進むうちに、ひとつずつ分かっていきます。

今回は、この中で本当に大事な1行だけ、しっかり押さえます。

本当に大事なのは、この1行

たくさん書いてある中で、実際に「仕事をしている」のは、この行です。

System.out.println("Hello World");

System.out.println(...) は、「カッコの中の文字を、画面に表示して改行する」という命令です。println は「print line(行を表示)」の略ですね。

残りの public class Mainpublic static void main(...) は、いわば「ここからプログラムが始まりますよ」という、決まった枠組みです。今は、この枠の中に命令を書く、と覚えておけば十分です。

プログラムは、上から順番に動く

第0回の「Hello World」を、少し増やしてみます。

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("おはよう");
        System.out.println("こんにちは");
        System.out.println("こんばんは");
    }
}

実行すると、こうなります。

おはよう
こんにちは
こんばんは

ここで、いちばん大事な原則です。プログラムは、上から下へ、書いた順番に動きます

料理のレシピと同じです。「①野菜を切る → ②鍋に入れる → ③火にかける」と書いてあれば、その順番でやる。プログラムも、書いた順に、ひとつずつ実行されます。

試しに3行の順番を入れ替えれば、表示される順番も入れ替わります。「上から順番」——これが、すべての基本です。

つまずきポイント

Java初心者が、まず100%ぶつかるのが、セミコロン ; の付け忘れです。

Javaでは、命令の終わりに「ここで1つの命令が終わり」という印として ; をつけます。

System.out.println("おはよう")   // ← ; がない。エラー!

これを忘れると、エラーになります。最初のうちは、本当によく忘れます。エラーが出たら、まず「行の最後に ; があるか」を確認してみてください。

もうひとつ、波カッコ { } の対応もよく間違えます。Javaは {} がペアになっています。開いたら、必ず閉じる。数が合わないとエラーになります。最初は、開いたらすぐ閉じる方を書いてしまうのも、ひとつの手です。

まとめ

  • Javaの「Hello World」は長いが、最初は枠組みを「おまじない」として受け入れてOK
  • 実際に表示する命令は System.out.println("...")
  • プログラムは、上から順番に動く
  • 命令の終わりには ;、ブロックは { } のペア

次回は、数や文字を覚えておくための「変数」について書きます。