このシリーズでは、プログラミングの課題が解けないときの考え方を書いてきました。
文法と問題を解く力は別だということ。まずプログラミングを忘れて日本語で考えること。数えて、いろんな角度から眺めて、規則を見つけること。

最後に、一番伝えたいことを書きます。それは、その場で解けなくても、いいということです。
前回のピラミッドの課題。実は、相談に来た学生さんは、時間内にコードを書き上げることができませんでした。規則までは一緒に見つけられた。でも、それをコードに翻訳するところで、時間切れになったのです。

私は、それでいいと思っています。
なぜなら、ひとりで完璧に解けることが、ゴールではないからです。

独学でプログラミングを学んでいると、つい「自分ひとりで解けなければいけない」と思い込みがちです。

解けないと、「向いていないのかも」と落ち込む。でも、それは違います。
プロのエンジニアだって、ひとりで全部解いているわけではありません。分からないことは調べるし、人に聞くし、同僚と相談します。「ひとりで抱え込まない」のは、むしろ仕事ができる人の習慣です。

大事なのは、ひとりで解けることではなく、解けるようになっていく過程を、止めないこと。
その過程に、伴走してくれる人がいると、進み方がまったく変わります。詰まったときにヒントをくれる。考え方の道筋を一緒に整理してくれる。「その考え方で合ってるよ」と言ってくれる。それだけで、前に進めるようになります。

私が目指しているのは、答えを教えることではありません。あなたが、やがてひとりで解けるようになるまで、隣で伴走することです。

だから、もし今、課題が解けなくて落ち込んでいるなら、こう思ってください。
解けないのは、あなたのせいじゃない。
ひとりで抱え込む必要も、ない。
詰まったときは、頼っていいんです。

そうやって少しずつ、自分の力にしていけばいい。
その一歩を、私はいつでも、応援しています。