Java入門③ データ型 ── 箱の「種類」
Java入門③ データ型 ── 箱の「種類」
前回は「変数は、データに名前をつけた箱」という話をしました。
今回は、その箱に書いてあった int の正体、データ型です。
データ型とは、箱に入れる「中身の種類」のことです。
なぜ、種類が必要なのか
前回、こう書きました。
int score = 100;
この int は「この箱には整数を入れますよ」という宣言でした。なぜ、わざわざ種類を決めるのでしょうか。
料理でたとえると分かりやすいです。容器には、用途に合った種類があるからです。汁物を紙袋には入れません。お米を液体用のボトルには入れません。中身に合った容器を選ぶから、うまく扱えます。
データも同じ。「数」と「文字」では、扱い方がまったく違います。だから、箱を作るときに種類を決めておくのです。
よく使う型
Javaで最初に覚えるのは、この4つで十分です。
int age = 20; // 整数(int)
double height = 170.5; // 小数(double)
boolean isActive = true; // 真偽(boolean)
String name = "山田"; // 文字列(String)
ひとつずつ見てみます。
int(整数)
1, 100, -5 のような、小数点のない数。年齢、個数、点数など。
double(小数)
170.5, 3.14 のような、小数点のある数。身長、体重、平均値など。
boolean(真偽)
true(はい)か false(いいえ)の2つだけ。「ログイン中か」「18歳以上か」のような、YESかNOで答えられるものに使います。
String(文字列)
"山田"、"おはよう" のような文字。ダブルクオート(")で囲むのがルールです。
(4つの中で、String だけ最初が大文字。これは特別な存在なので、後の連載で触れます。今は「文字は String、大文字始まり」と覚えてください。)
型が違うと、入れられない
種類が決まっているので、違う種類のものは入れられません。
int age = "二十歳"; // 整数の箱に、文字を入れようとしてエラー!
age は整数(int)の箱なのに、文字を入れようとしています。容器の種類が合わないので、エラーになります。
最初は「面倒だな」と感じるかもしれません。でも、これは間違いを早く教えてくれる仕組みです。おかしなものを入れた瞬間に「それは違うよ」と教えてくれる。ありがたい仕組みなんです。
つまずきポイント
初心者がよく混乱するのが、数字と文字列の違いです。
int number = 100; // 数の100
String text = "100"; // 文字としての100
見た目は同じ「100」ですが、まったくの別物です。
int の 100 は計算できます(100 + 1 = 101)。
でも String の "100" は、文字としての「1」「0」「0」の並びなので、計算には使えません(+ をすると、つながってしまう)。
「画面では同じに見えるのに、中身は違う」。これは、これから何度も出てくる、大事な感覚です。
もうひとつ。整数と小数の使い分けも、最初は迷います。「割り切れない計算をしたい」「身長や平均を扱いたい」なら double、「個数や点数のような、きっちりした数」なら int。迷ったら、小数が出る可能性があるか考えてみてください。
まとめ
データ型は、箱に入れる中身の種類。
int age = 20; // 整数
double height = 170.5; // 小数
boolean ok = true; // 真偽
String name = "山田"; // 文字列
- まずは int・double・boolean・String を覚えれば十分
- 種類が合わないものは入れられない(安全のため)
- 「数の100」と「文字の"100"」は別物
次回は、その数を使って計算する方法、演算子について書きます。

