Java入門② 変数 ── データに名前をつけた「箱」

前回は「プログラムは上から順番に動く」という話をしました。

今回は、プログラミングで最初に覚える大事な道具、変数(へんすう)です。

変数とは、データに名前をつけて、覚えておくための箱です。

なぜ、変数が必要なのか

プログラムは、数や文字を扱います。計算した結果、入力された名前、テストの点数。こうしたデータを、どこかに覚えておかないと、すぐ消えてしまいます

そこで使うのが、変数です。

料理でたとえるなら、ラベルを貼った保存容器のようなもの。「だし」と書いた容器、「切った野菜」と書いた容器。中身に名前をつけて取っておけば、後で「だしを使おう」と取り出せますよね。変数も同じで、データに名前をつけて、後から呼び出せます。

書き方を見てみる

Javaで変数を使う、シンプルな例です。

int score = 100;
System.out.println(score);

実行すると、画面に 100 と表示されます。

int score = 100; を分解してみましょう。

  • int … 箱に入れるのが「整数」だという宣言(次回くわしく)
  • score … 箱につけた名前
  • = 100 … 箱に 100 を入れる

そして System.out.println(score) で、箱の中身(100)を表示しています。

ここでポイント。カッコの中が "score" ではなく score です。クオート(")をつけないと、「箱の中身」を意味します"score" と書くと、文字としての「score」になってしまいます。

中身は、後から変えられる

変数の「変」は、「変えられる」の変です。一度入れた中身は、後から入れ替えられます。

int score = 100;
System.out.println(score);   // 100

score = 200;                 // 中身を入れ替え
System.out.println(score);   // 200

2回目は 200 が表示されます。

ここで大事なのは、2回目に int をつけていないこと。int score は「箱を新しく作る」とき。一度作った箱に入れ直すときは、名前だけ(score = 200)でいいんです。

文字を入れる箱もある

数だけでなく、文字も変数に入れられます。

String name = "山田";
System.out.println(name + "さん");   // 山田さん
  • String … 文字(文字列)を入れる箱(最初が大文字なのがポイント)
  • name + "さん" … 文字どうしを + でつなげる

+ は、数なら足し算ですが、文字どうしだと「つなげる」意味になります。「山田」+「さん」で「山田さん」ですね。

つまずきポイント

初心者がよくやるのが、箱を作る前に使おうとすることです。

System.out.println(age);   // age という箱はまだ無い。エラー!
int age = 20;

変数は、先に作ってから使うのが鉄則です。「容器を用意する前に、中身を取り出そうとしている」状態だと考えると分かりやすいですね。

もうひとつ、StringS が大文字なのも、よく間違えます。string(小文字)と書くとエラーです。「文字列の String は、大文字で始まる」と覚えておきましょう。

まとめ

変数は、データに名前をつけて覚えておく箱。

int score = 100;        // 整数の箱
String name = "山田";    // 文字の箱
  • 中身は、後から入れ替えられる
  • 数字は int、文字は String(S は大文字)
  • 箱は、先に作ってから使う

次回は、その箱に入れる「中身の種類」、データ型 について書きます。int の正体が分かります。