1997年3月 グロービスマネジメントスクール 修了
2020年7月 認定IPOプロフェッショナル取得

職務経歴書
2023 年 9 月 30 日現在
宮野尚紀
■ アピールポイント
A) 経営全般的な知見と経営者視点を持ち、経営戦略、経営計画の策定と遂行に携わってきた実務経験、実行力
B) DCF/WACC/ROIC 等、経営判断に必要なコーポレートファイナンス理論の理解と実践
C) 社歴 100 年余の上場会社から、業務支援をリピート受注した実績、信頼構築力(下記 B 社)

■ 現在の状況
2013 年に独立。個人事業主(屋号 クロスロードプロアクティブ)として活動を開始し、スタートアップから大企業 まで、戦略策定、新規事業開発、事業推進、IPO 等の領域で、クライアントと共に汗をかき、伴走型の実務支援を 行っています。直近の支援活動は、以下の通りです。(秘密保持契約上、公開可能な範囲)
(1) A 社(東証グロース 年商約 100 億円)
期間 :2022年10月~2023年3月 企業の成⻑ステージ、事業環境の変革に対応する事業戦略、プロダクト戦略のアップデート支援。 上記に必要となる人材育成、リスキリング等の仮説立案、プランニング支援。

(2) B 社(東証プライム 年商約 1,000 億円/社歴 100 年余)
期間 :2020年1月~2020年9月および2022年7~12月の2回 中期経営計画策定、全社戦略から事業部戦略への落とし込み。事業戦略に沿って、既存事業の推進、新規事業企 画開発から実行まで、事業活動全般の伴走型支援。

(3) C 社(シリーズ C の IPO 準備企業)
期間 :2019年1~6月 エクイティストーリーの一部修正・アップデートおよび資金調達の支援。具体的には、人員体制・技術開発体制 等の先行投資・優先順位の再考。合理的な事業計画にアップデートし、CEO に同行し投資家にプレゼン。

■ 企業勤務時のキャリア(メンバーシップ型表記)
(1) 2009 年 4 月〜2012 年 12 月 ドワンゴ (当時東証一部、カドカワ合併後上場廃止)
事 業 : インターネットサービス (当時、日本最大の動画プラットフォーム)
役職名 : 経営企画本部 本部⻑
職務概要 : ビジョン再構築、中期経営計画策定、グループ予算管理、M&A/DD、内部統制・監査対応
+ 中期経営計画 2009~2012年度 売上300億円/経常30億円を策定 、売上/利益達成
+ 2010 年度 ニコニコ動画事業の黑字化、成⻑投資を継続し動画プラットフォーム化実現 3 資本コストおよびキャッシュフロー経営の導入・定着、グループ連結経営の強化

(2)2006年1月〜2009年3月 ブロードバンドタワー (当時JASDAQ)
事 業 : データセンター (当時、Yahoo Japan のサーバー約 60%を管理)
役職名 : コーポレートプランニング室 室⻑
職務概要 : ビジョン再構築、中期経営計画策定、新規事業開発、全社予算管理、M&A/DD
+ 中期経営計画 2006~2009 年度 売上 100 億円/経常 10 億円を策定、売上達成、利益未達
+ 新規事業のクラウドサービスを立ち上げるが、アマゾンの日本進出により苦戦(利益未達要因) 3 資本コストおよびキャッシュフロー経営の導入・定着、投資予算・投資判断の管理強化

(3)2002年1月〜2005年12月 エムスリー(当時 創業2年)
事 業 : インターネットマーケティング(日本初の製薬・医療機器企業向けネットマーケティング) 役職名 : CEO 付き IPO 責任者
職務概要 : IPO 準備全般
+ 2004 年 9 月に東証マザーズ市場に上場し、約 60 億円の資金調達 2 管理部門スタッフ採用および経営管理体制構築

(4) 1989 年 6 月〜2000 年 12 月 エクソン・モービルジャパン(国際石油資本の日本支社)
事 業 : 外資系石油元売り業
役職名 : 販売部門FP&A(事業部管理)、シニアアナリスト兼新規事業PM
職務概要 : 販売政策立案・実施、中期・短期予算管理(ローリング)、投融資審査、新規事業開発
+ 販売予算・実績管理、フランチャイズ・代理店管理・育成
+ OPEX(販管費) 150 億円、CPEX(投資予算)150 億円の管理、投融資審査
+ 日本初のセルフガソリンスタンド、マック・ドトール・セブン併設型スタンドの実証実験、全国展
開し 120 店舗を開発、カテゴリーシェア No.1 を獲得(約 40%)

(5) 1987 年 4 月〜1989 年 6 月 キリン・シーグラム(キリンビールに統合) 事 業 : 酒類製造・販売、輸入洋酒総代理店
役職名 : 神戶支店 営業
職務概要 : 卸売、酒販店、取扱い業務店の維持・拡大・開拓
+ 業務用酒販店との取引拡大に成功し、新規業務店を開拓 2 担当業務店のバーボンウイスキーのシェア拡大

補足
約 25 年、一貫して事業会社に身を置き、多様な企業規模における経営感覚を学ぶ。
(1) 約10年間身をおいたネット業界は、売上高トップ企業である楽天やYahooでも売上高1.5兆円程度です。 時価総額約 2 兆円に迫るエムスリーの売上高は約 2,000 億円程度です。売上規模はリアルビジネスには及 びませんが、経営環境のスピード、生産性、効率性を常に求められる厳しい業界を経験しました。

(2) 2002年に入社したエムスリーは、従業員20人弱のベンチャーで、企業の創業期、黎明期からマザーズ上 場まで 4 年で駆け上がる当時のユニコーン企業であり、他にはないタフな体験になりました。

(3) 一方、1989年から2000年まで勤務したエクソンモービルでは、コーポレート・ファイナンス理論にも続 いた合理的な企業経営、徹底した財務指標・KPI 管理は、当時の日本企業では類を見ないレベルでした。私 自身のコアコンピタンス確立の礎であり、この経験がなければ今の自分はなかったと痛感しています。

(4) 最後に、新卒入社したキリングループは伝統的な大企業でありますが、アサヒビールに業界首位を脅かされ る時代に在籍しており、レガシー企業の意思決定と組織変革の難しさを目の当たりにしてきました。