長い期間、印刷業界にいます。
いままで手掛けた仕事の中で、一番おもしろかったのは、英国製SUVの販売店のパンフの仕事です。エンドユーザーがアウトドア・スポーツ好きな方が多いので、近隣のアウトドア・スポーツ施設を取材してパンフを作りました。その延長で、奥秩父のロック・クライミングの聖地で、クライマーの撮影をするべく、巨大な岩壁に対面した山頂でカメラを構えて待っていたところ、霧雨が降りだし、濡れながら待つこと１時間、ようやく霧が晴れ、向かいの岩壁に、カラフルなウエアに身を包んだクライマーが数人、ロック・クライミングを開始し、ねらっていたその姿をカメラに収めることができました。このときの感動は忘れられません。
また、この仕事の中で、山岳マラソン（トレラン）の撮影もしました。早朝６時半のスタートに先駆け、山頂で選手が列をなして登ってくるシーンをねらって、５時から登頂を開始し、重たいカメラを背負い汗だくになりながら４時間かけて山頂にたどり着き、待っていたところ、トップの選手がカモシカのように軽快なスピードで目の前を走りぬけていき、カメラを構えるタイミングをのがして、ピントが合わないボケボケのカットになってしまったこと--こんなマヌケな経験もしました。
こんな人間ですが、長年の経験から、印刷物の進行や値段について、一応の知識は持っているつもりですので、このサイトをお使いの方で、なにかご相談があれば、知っている範囲でお答えすることもできます。