今日は最高に嬉しい一日だった。なぜなら、今日は一日中、大雨が降っていたからだ
「今日は最高に嬉しい一日だった。なぜなら、今日は一日中、大雨が降っていたからだ」
うーん……。これだとなんか違和感ありますよね?
大雨が降っていたのに嬉しい?? え? ちょっとおかしいんじゃないの? って。
でも、もしこれが
「今日はつまらない一日だった。なぜなら今日は一日中、大雨が降っていたからだ」
これだと「あ、わかるー」になりますよね。
さて、この2つの例はいずれも「主観⇒事実」の順番で同じです。「嬉しい」も「つまらない」も主観で、「大雨が降っていた」は事実です。
なのに、一方は「おかしい」で他方は「わかる」。なぜでしょう?
実はこれ、【理由】が抜けているのが原因です。
ちょっと最初の例に【理由】を付け加えてみましょう。
「今日は最高に嬉しい一日だった。なぜなら、【大事に育てている花が生き生きと育ってくれたからだ。】そう言えるのは、今日は一日中、大雨が降っていたからだ」
これだと違和感ないですよね?
2つ目の例にも【理由】を付け加えてみましょう。
「今日はつまらない一日だった。【なぜなら、遊びに行けなかったからだ。】遊びに行けなかったのは、今日は一日中、大雨が降っていたからだ」
「わかるー」が「よりわかるー」になりましたよね。
私たちは普段、相手も同じ認識を持っているであろう物事を伝える際、理由を省略しがちです。
「雨=つまらない」という共通認識がある人とのコミュニケーションなら理由を省略しても問題ありません。
しかし「雨=嬉しい」の共通認識がない人とのコミュニケーションでは、ちゃんと理由を添えないと伝わらないのです。
「あれ? 伝わってないな」と思ったら、理由を省略していないか、チェックしてみてくださいね。