自分に合うメンターを探すヒント 〜メンターとしての失敗談から〜
自身の二ヶ月ほどのメンター活動や、メンター探しを検討した際に感じたことをナレッジとして書きたいと思います。
このようなポイントにおいて気になった背景があります。
- 直接リクエストをくださるかたとのコミュニケーション
- 実際に対応したが評価が低かったケース
直接リクエストをくださるかたとのコミュニケーション
メンターへリクエストをする際には概ねみなさん、タグやキーワードで言語を探し、上の方から「何らかの判断軸」をもってメンターを選ばれる方が多いようです。
- 実績(どうやら多ければいいというものではないようだ)
- プロフィール(語り口等々含め)
- 費用
こんなところが基本的には基準となるようです。実績が多いほどたくさんのメンティーの方が同時並行していそうなので、自身に時間をあまり割いてもらえないのではないかという気持ちから、実績の多い方が敬遠されるという事例もお話いただいたことがあります。
メンティーの方から聞く、応募があるが合わないと感じて私に相談してくれた話
直接リクエストをくださる方はあまり「募集をかける」ということはしないようです。過去に募集をかけたがフィットしなかったというケースがあったり、自分から選びにいきたいという意思があるようでした。
募集をかけたケースについてなかなかこれは闇だなと思ったケースがありました。
募集の際にせっかく募集の前提となるような記載を頑張って書いたのに 、コピペ的なメッセージを送りつけられた、という方からの相談を受けたことがあります(その方は募集をかけたら15件ほどの応募があったそうですが、半数以上が募集背景を読んでいるとは思えないコピペだったとか。ひどい話では、会員登録直後に定型メッセージが飛んできた人もいたようです・・・これは禁止しては・・・?)
ここで最も気になるのは、募集前提をしっかり書いたのにロクに読んでくれないメンターがいる、ということです。
私個人としては メンティーの方は自身のこと、自身が要望するスタイルについてはなるべく具体的に書いたほうが良い と考えています。
これは以下のケースがあったことで気づきました。
実際に対応したがご満足いただけなかったケース(失敗談)
というのも自身の経験で提案をしたケースでこのようなことがありました。
私自身の考えとしては 対価は 拘束時間もしくはその作業によって得られる価値 として支払われるべきだと思っているので、拘束時間は可能であれば短いほうが良いと考えています。
もちろん、時間はたくさんかかってもいいし、予算もあるのでできる限り丁寧に教えてもらいたい、という方もいらっしゃると思いますので、それはご要望次第で対応しております。
これは完全に私の失敗なのですが、私から解決を提案して進めていって、1時間以内に到達すべきポイントへは至ったと思いますが、その中でのやりとりで「こういう初歩的な質問はしてはいけない空気を感じてしまった」とメッセージをいただきました。
これは純粋に、「私がその時取ろうとしたスタイルと合わなかった」ということにほかなりません。できるだけ寄り添ってとかプロフに書いてるくせに それをやらなかったということです。
つまりこれは、メンター募集における「自身の希望するスタイル」については具体的に書いたほうがお互い気持ち良い時間になるということです。
どこに何を書くか/メンティーはどこを見るべきか
以下の2点を最低限やっておくと良いかなと思います。
- 自己紹介書く(募集コメントもしっかり書く)
多くのメンティーさんはここの内容についてあまり記載がない状態でスタートします。ですが、ある程度のこと(自身のスキルレベルや教えてもらいたいスタイル)は書いておくと良いかなと思います。
募集をする際には細かい内容は守秘義務等もあり記載できないかもしれませんが、応募してくるメンターとのコミュニケーションコストを考えると技術セット等についても書いておくと良いかもしれません(私も過去、応募したらあまり経験のない言語だったケースがあって思った以上に時間がかかってしまったことがあります)
こちらの記載や募集を書いた際のコメントに言及がない場合はその応募は極論スルーしたほうが幸せかもしれません。
...まあ応募側から見ると早く手を挙げたいという気持ち等々でロクに読まないってのもわからなくもないのですが...
- 教わり方の希望を握る
難しいことに「メンター」に求めることは人により違います。
私個人として応援したいのは 自力で基本的に解決するつもりではいるがそれで良いのかわからないので伴走してほしい / どうしても自身で調べたがそれ以上は難しくて詰まっている というタイプの方です。基本的には イチから全部教えてほしい みたいなタイプはリクエストがない限りこちらから応募をすることはありません。「教えてほしい」は良いのですが、場合によってはほぼ「やってほしい」に近いものが見受けられます。これは 「発注」なので他でやるべきです。
長期に渡りマイルストーン・スケジュールを提示してもらって応援・監視してほしい、という要望を持つ方もいらっしゃいます。そういう経験がとても豊富な方は同じような実績が多いので、そういう方をあたるのが良いと思います。
初心者の方はレベルの高い方に教わることも良いですが「一緒に調べてくれる人・悩んでくれる人」という視点を持つのも良いかなとも思っています。こういう方が教えることによってメンター側のスキルも向上し、コミュニティとしてのスキルが上がっていくと思います。お急ぎではない場合そういう方に相談してみるというのも一つ手であると思います。
上記のように、自分が何をメンターに求めたいのか。まずはそこをしっかり認識してから契約することをおすすめします。あくまでもお願いするのはメンタリングです。契約という関係上発注のようになってしまうこともあるかとは思いますが、より自身の課題解決のパートナーとして良い方を選べるようにできるとよいですね。
- レビュー見る(おまけ)
教えるスタイル等々は生の声であるレビューを見るのが良いかなと思います。
教えてもらうイメージがより湧くと思います。
おわりに
今すぐに困っている!早く解決したい!と、質問を急ぎたい気持ちはわかるのですが、メンターをつけるのも安い費用ではありません。
結果的に良いメンターを見つけるためにはある程度このようなことを準備されると良いメンターに巡り会える可能性があるのかなと思いました。
(特に、教えたい人なのか、稼ぎたい人なのかは見極めたほうが良いと思う)
個人的にはメンター選びの失敗なんかも、「ナレッジ」として書かれていると良い世界になるんじゃないかな・・・?と思っています。
わかりやすい募集、参考になるレビュー、マッチの可能性の高まる自己紹介、教えるスキルの経験値が低い人の経験値があがる機会。こういったものがもっと増えますように。
「メンターさんからこういう提案を受けたのですが私に合うと思いますか?」みたいなご相談もぜひお気軽にどうぞ。
最近あったDMMの募集なんかがそうなんだけど(テストを見ていて感じた)、メンターに求めることって本当に「専門知識」なんだろうか。
当然ある程度の知識は足切りとして必要なんだろうけど、キャリアの側面とかでは「対話を通じてメンティの自発的な行動や成長を促すこと」みたいなことが重要だとは思っている。
もっとも、「ただそれだけのこと」を「うまく価値に転換する」ことは難しいので表面的に課題解決に対してのわかりやすい対価を求めることにはなるのだろう。