副業として位置づけるMENTAのデメリット
こちらの記事は MENTAについて語ろう! アドベントカレンダー の3日目に準備してたんだけど誰も書かないっぽいから1日目にしちゃったよ!!!の記事です。
みんなナレッジに書くんだったらそれアドベントカレンダーの記事にしちゃおうよ!!
ということでナレッジを利用してアドベントカレンダーの記事として公開します。
MENTAでのメンター活動を初めてまだ3ヶ月そこらのぺーぺーですがご容赦ください。
はじめに
MENTAのナレッジ機能に最近アップデートがあって、まさに「教えたナレッジ」について書くことができるようになりましたね。現状、MENTAが実現できている世界って「メンターが教えることでお金を稼ぐ」にやや寄ってしまっているのではないかという不安があります。
ちなみにもうひとつは最低金額のアップです。まあこれはちゃんとした人に見てもらうには相応の対価をもらうべきであるという考えがもとにはなっているので賛同する部分もありますが、どちらかというとお金のためにやっているわけではない人や、メンターとしても初心者ではあり、教える経験を通じて成長できる、という人の機会を少し奪っているのではないかという懸念があります。(なので個人的には最近は「初心者です」な人へ提案するのは控えるようにしています)
なので私個人はこの「ナレッジ」を「どや!私の教え方いいだろ!私に相談してお金払うといいことあるよ!」というよりは、誰が見ても、なるほど・・知見だ・・・という内容として書きたいなという気持ちがあります。(個人の気持ちです。別に自身の実績をどや!(略)というつもりで書いているかどうかなどは全く存じ上げませんので...)
本題
先日 ポートフォリオ作成ノウハウLT会 にてお話させていただいたちょうどその日、私は実はもっとやばいプレゼン、それは・・・副業の件について役員への報告をしていました。
ことのあらましは、私自身がとあるきっかけで副業の打診があったので、社内制度に基づいて実施相談をしたところ、グループ会社でも副業の導入について検討したいので、実態の調査をしてくれないか、というおまけがついてきたことに始まります。
※ 本当はそのレポート資料を公開したいのですが、それこそ本業のために作成したものなので公開できず申し訳ありません。
作った資料の概要を紹介します
章立てとしては
- 実施の概要
- 当初の目的
- 実際の活動
- 稼働時間
- 得られた知見
- メリット・デメリット
- どちらともいえること
- 検討課題
というような項目でプレゼンを実施しました。
当初この発表を役員が求めてきた背景には
- 労働時間管理
- 成長機会
あたりがポイントとされていましたが、実施者として「生の声」をお届けすることができて、プレゼンとしては良い反応を得ることができました。(というわけで引き続き活動をしてまいります!)
デメリットとも取れる内容として挙げたこと
資料内、労働時間管理の難しさ等のわかりやすいデメリットの他に、私は3つの可能性を示唆しました。
- 職務内容が重複した場合の成果・要した時間のマネジメントが難しい
これは本業での収穫を副業で活かす、またその逆がありえる、ということです。
成果をどうマネジメントするかが課題になるであろうというポイントとともに、副業実施者の評価やタレントマネジメントによっては「副業の評価が高くなってしまうことにより本業がおろそかになる」という人が出てくるのではないかという懸念です。
- 本業にメリハリがつく
「副業が18:30から」となれば18時までに本業を終わらせるのが必然となります。
一方で、メリハリがある分仕事の密度は高まり疲労の蓄積リスクがあります。
- 副業での信頼が良し悪しともに本業と結びついてしまう可能性がある
私自身本業の会社で実施しているサービスのユーザに出会うこともありました。
ここで私の提供しているメンタリング行為が良い評価に終われば良いですが、そうでなかった場合というのは「あそこの○○職はレベルが低いから使うのやめよう」となるリスクがあるなと感じました。
本業での越境行為の減少リスク
本記事で最も言いたいこと はこちらです。
副業の評価が高くなってしまうことにより本業がおろそかになる」という人が出てくる
と上記で書いたとおり、副業としてMENTAを行う際に注意することは、やはりそこにお金が発生するということです。
もちろんお金に伴った責任あるサービスを行うことは当然ですが、お金が発生してしまうことで「あっちでは教えてあげるとお金をもらえるのに本業の場合は(評価されない)ただの親切行為になっちゃうなー」、だからチームのための仕事はやめて帰って誰かの面倒みようっと と感じてしまう可能性がありそうです。
これは、募集に名乗りあげるときも同様です。「こちらの方のほうが高いお金を出してくれるみたいだからサポートしよう」みたいな感覚に陥らないでしょうか?もちろん限りあるメンターの時間を提供してサービスをするわけですからそれを求めるのは当然です。しかし、そのことによって、もともとは「誰かのために教えよう」と思っていた気持ちが「お金で全ての優先順位を決めよう」という風にシフトしてしまわないだろうか?
これは結果的に「悪いお客さま」を生み出す気がしています。「金さえ払えば何でもやってくれるんだろう?」と。
終わりに
冒頭にも書きましたが、副業・お金の発生するもの、となったときに、メンター活動の目的が少しお金に寄ってしまう部分があるように思いました。
もっとライトにメンターという仕組みが普及するようなことがあるなと思っています。
- 期待値の中に「答えを教えてくれる」だけではなく「一緒に考えてくれる」要素を含める
- 最低金額3000円は減らし、メンティーがメンターとなる機会を
というのがあるかなと思いました。
実は私がMENTAを知って登録したのは、面接に来た方の考え方やスジがよく、なぜそう考えるようになったのかなどを聞いたときにMENTAで出会ったメンターさんが〜という方が複数名いた、という理由があります。
私個人としては、そうやってメンターから指導を受けた方が次のメンターとなって学びつつ活躍していく世の中になるといいなと思っています。確かにMENTAの目指す「好きなことへの挑戦をなめらかに。」という世界では十分な知見を持ったメンターが望ましいのかもしれませんが、そうでない方の活躍を増やしていくようなサービスにもなってほしいです。
ついでに要望(公式さんへ)
- 募集には「募集終了」を作って欲しいなと思います。
メンターを募集、に掲載された後、その案件が終了したのか、まだ解決していないのかがよくわからないです。自身は割と難しいものを一緒に考えていくスタイルをとっているため、未解決案件をどんどんやっていきたいと思っているので、解決済のものについては終了として一覧に載らないのが良いのではと思います
- レビューの星5が厳しすぎる件
多分私どっかのタイミングで1名から星3か4の評価をいただいたのですが、その影響で(たぶん)二度と星5に戻れなくなってしまいました。星5のメンターから選んでいる方もいると思いますので、何かうまいスコアリングの仕組みがあるといいなと思います
初日からくっそ長く書いてしまい最後までお読みいただき恐縮です。
これからも良いナレッジを増やしていきましょう!
機会の目的はともかく、こちらは中の人が対応してくれた!