まず自分自身の、1Nのユーザー体験の言語化からはじめると、強度の高い仮説ができるし、アウトプットのベースとして良質な素材になる
Work 2024/10/28~2024/11/02
今週の個人的な話、仕事で良かったはなし
こんにちは、Web365の野田です。
今週の仕事は、いくつか気づきがあり、業務に落とし込んでみると「かなりこれいいぞ」となったものがあるので、共有します。
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まず自分自身の、1Nのユーザー体験の言語化からはじめると強度の高い仮説ができるし、アウトプットのベースとして良質な素材になる
(今回の深堀りでも解説) -
MTG改善、意見交換と作業を同時並行で参加者と一緒に進めてしまうとかなり効率がいいことに気づいた
それでは、今週の業務日報をお届けします。どうぞ。
今週の主な業務内容(4番の項目を深堀り解説)
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【Webサイト改善】フォーム修正 B2Bは2カラムが主流
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【Google広告運用】 自動化ルール修正 祝日一時停止
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【相談事例 Webサイト改善レポート】SEOまわり現状と提案
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【メルマガ分析】 自身のユーザー体験からメルマガ施策を考える
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【相談事例】講座ではなにを教えてくれるのか?Web担当のスキルセットとは
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【LP改善】改善案の実装化、フォームの改善の実装とMTGで実装化まで進める
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【相談事例】サイトリニューアル、ECに比重を置くためのサイト設計、SEOまわりの調査
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【WordPressサイトのCV情報を取得集計する方法】GmailとGASとスプレッドシート転記
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【Webサイト改善_効果測定_検証レポート】施策の効果測定はできれば、同時期でABテストがいい理由
まず自分自身の、1Nのユーザー体験の言語化からはじめると、強度の高い仮説ができるし、アウトプットのベースとして良質な素材になる
下記の業務を深堀りします。施策の出し方で自身が良くする1つの方法です。
メルマガ分析】 自身のユーザー体験からメルマガ施策を考える
メルマガとはなにか?どんなものなら読まれるのかリンクをクリックしてもらえるのか?
Web上にあるノウハウからではなく、まず自分がユーザーとしてメルマガとどう向き合っているかを観察することも大事にします。
つまりサンプル数、n=1、定量としてはたった1でも、定性として実感のある1nのデータになり、ここをベースに展開するとその後の施策出しが考えやすくなります。
施策を考えるときはどんな考え方をするか?
分析したり仮説を立てたり、競合や参考サイトを確認したり、それらでも施策を作れる。
ただ、おすすめなのは、実際のユーザー行動をしてみることで肌感として気づきがあるし、自然な文脈で課題から解決までの流れが作れる。
ユーザー行動をしてみるとは
たとえば、SEOであれば、自分で実際にキーワードを入力してみて課題を解決するような情報を探してみること(そのうえではじめに目にするような広告や上位ページなどでどんな情報を得て、そのうえでどう進むか、それらで解決できるのか、できないのか、できない理由はなにか、など)
このようなユーザー行動をしてみることで、自分の内面から湧く各情報の良い点や不満な点がリストアップされます。そこから自身のコンテンツ作成にとりかかるとスムーズにコンテンツの骨子から具体的なイメージが出来上がります。
具体例 【メルマガ分析】 自身のユーザー体験からメルマガ施策を考える(直近3ヶ月、3000件のメルマガから既読したものとそうでないものとの違い、気付き)
それでは、自身でのユーザー行動の分析の具体を紹介します。
■観察方法
どんなメルマガを開封して読んでリンクをクリックするかを見ていきます
■開封するメルマガとは
まず、もうこれに尽きます。
メルマガ登録時の強い動機が継続しているもの
(そのテーマについていまも知りたい気になるもの)
つまり、メルマガ登録をする時点でもうある程度、興味関心や課題感があるもので、それらの需要を満たしてくれるような内容と想定できないと開きもしないようになります。
■開かないと、さらに開かれない(メールボックスもアルゴリズムがある)
メールボックスもサービスです。より高い利用率、満足度を提供しないと他のもの切り替え検討されてしまうので、不要な情報は極力減らすような対策が含まれています。
ボックス「プロモーション」に入ったメールはより見られなくなる
メールボックスにもアルゴリズムがあり、ユーザーにとって不要かと判断されると、優先順位を下げられます。
先の例でもあげたように、Gmailの場合、
メインのボックス→開封されずに処理される→「プロモーション」→「迷惑メール」に振り分けられるようになっていき、送付されたことに気付きもしなくなります。
さらに、メインのボックスではなにか重要な情報かと開きやすいですがプロモーションにあるメールでは、そもそも開こうとする意思自体が弱い状態で眺めているようなイメージです。
つまり、常に開封されるような内容の情報を提供することがまず大前提である。
※ただ、ユーザーは複数の異なる興味を常に収集しており、需要が常に変動します。そのため時間経過により再び需要が高まり開封される、というような行動ももちろんあるので、継続的な送付も重要です。
次に、どこを見て開封するか判断するか?ですが、
送り主
(需要を満たしてくれる送り主かをすでに判断、期待値設定している)
件名
(1をクリアして、気になる情報かを文章、単語で判断、期待値設定している)
■実際にどんな内容のものを開封、読んでいるか
おもには3つの傾向があります。
- そもそもユーザーとして商材に関心が強い状態のもの(利用中のサービス含む)
- 新しいこと(新商品、新サービス、新キャンペーンなど)
- 学習系(商材に関連した課題解決への理解が深まる)
番外編ではないですが、上記以外でも開くものがあります。
ex. 日記系(個人の直近の情報や心境が書かれたもの)
これは日記がメールの全てを占めるものもあれば、冒頭や項目ごと、巻末に記載されているものあります。
その内容は、
- どんなことやものを経験インプットしたか
- 経験や物事についての個人的な見解
- インプットからアウトプットにつながりそうな個人的な「気づき」
などです。
なぜ日記系を開くかと言えば、先の3つはこちらの課題解決を期待して開いていますが、日記系は、あのひとは最近どうしているだろう、どんなふうに考えているだろう、というシンプルな興味関心であり、機能的な価値を満たす先の3つに対し、情緒的な価値を満たすような気がしているから、違った期待でもって開封し読んでいます。
企業メルマガによっては、このアプローチができない場合もあり、SNSアカウントでの個人的な発信が代替されているのかと考えます。
■まとめ
- 気づき(直近3ヶ月、3000件のメルマガから既読したもの)
- 認知→開封の流れがある
- プロモーションボックスに入ると認知されなくなる
- 送り主で開封を判断検討する
- 次に件名で開封を判断検討する
- そもそもユーザーとして商材に関心が強い状態(継続利用中)が重要
- 新しいこと(新商品、キャンペーンなど)
- 学習系(商材に関連した課題解決への理解が深まる)
- 日記系は違う期待感がある開封することがある
こんなようなことをまとめながら資料づくりをして施策の検討ベース素材にしています。