地方で未経験からエンジニアになるためのヒント
どうもこんにちは。少し重めの仕事が1本終わって、そのせいで緊張の糸が切れて昨日15時間も寝てしまった豊川です。
先日、たまたま青森に住む方から「どうやったら地方でWebエンジニアになれるのか?」という相談を受けました。そこでつい熱が入り一緒になって作戦会議をしてしまったのですが、そこで話した内容は、同じように地方でエンジニアになりたいと思っている方々にも伝えるべきだなぁと思いブログ記事に起こすことにしました。
田舎でWebエンジニアになるための考えうる選択肢
ざっくり考えると大きくは3つかなぁと。
- 地場のWeb開発系企業へ就職
- 首都圏に引っ越して都内で就職
- 完全リモートワークが可能な企業へ就職
ちなみに、フリーランスになるという選択肢も近ごろはあるようですが、個人的に不用意にフリーランスの道を勧めるのは意に反しているので除外します。
この中で、何の前提条件もない状態であれば、自分が勧める現実解は「2」です。残念ながら地方にはWebエンジニアになるための就職先というのは絶望的に少ないです。また、未経験からリモートワークで働ける先を見つけるのも絶望的に難易度が高いです。
なお、自分は「3」のキャリアを歩んでいますが、当時運良く未経験でも応募可能な求人があった、という「タイミング要素」が強い部分もあるので正直再現性は限りなく低いと考えています。とはいえ0%ではないので可能性に掛けるのもありかもしれませんが、大前提「絶望的に難易度が高い」という認識を持って動くようにしたほうが良いです。
さてさて、これで解決。というわけにも行かず、この手の相談を受ける際に割と多いシチュエーションが「家族がいる」とか「家を買ってしまっている」といった前提条件です。
こればっかりは「家族を連れて行け!」とか「家を売りに出して東京にでろ!」という訳にも行かず、さてどうしたものか。。
ちなみにこんな状況だったとしてみなさんならどうしますか?(シンキングタイム!!)
答え合わせ
この場合、僕なら選択肢は2つかなぁ。
- Webエンジニアになることを諦めて現実的な選択肢を探す
- それでもWebエンジニアになるために茨の道を突き進む
いいんです、諦める道もあります。そもそも地方でWebエンジニアを目指すということがめちゃくちゃ難易度高い。超難関の志望校に入学する(よりかは簡単かも?)くらいの覚悟と度胸が必要です。
もう一度なぜWebエンジニアになりたいのかを見つめ直してみるのも良いかもしれません。ちなみに先に理っておきますが、お金目的(年収上げたい的な目的)でエンジニアを目指されているのであれば、地方でWebエンジニアとして年収を上げるのはほぼ無理だと思ってください。結局地方の年収に引っ張られることになるので、もしかすると今の職業よりも少し上がるかもしれませんが、「エンジニア = 年収が上がる」ではありません。
っと、ちょっと厳し目なことを書いてみましたが、これで諦めつきましたか?
うーん、諦めつかなかったか。であれば「2」を選ぶしかないですね。
ただ、先に言っておきますが「2」は長く険しい茨の道です。傷を負うことなくゴールに行きつことは無理だと考えてください。
茨の道を突き進むヒント
改めて状況を整理します。あなたは地方の片田舎に住み、かつ、大事な家族を守りながらその土地を出ることなく、Web開発が出来る企業の絶対数が少ない中で、Webエンジニアになる覚悟を決めました。
そんなあなたに、私から与えられるのは「逆算で考えろ」という名の剣のみです。この剣を活かすも殺すもあなた次第。この剣がどういったものなのかを説明します。
「逆算で考えろ」とは?
地方にてWeb開発ができる企業が少ない中で、あなたは無駄弾を撃つことすら許されない。そうなった場合にやらなければならないのは「入ると決めた企業にどうやって入るか?」を考えることのみです。
Webエンジニアとして「どういった言語を学ぶか?」とか「どういった待遇か?」とかそういった考えは捨ててください。とにかく「入ると決めた企業にどうやって入るか?」を考えてください。
その企業に入るために必要なもの、自分に足りていないもの、ありとあらゆる手段、これを「逆算で考える」んです。
その企業がメインを「JavaScript」で開発しているのに「Ruby」を勉強していても意味がないんです。
その企業が「開発力」のみ足りていないと決めつけるのも早い。企業っていろんな課題を抱えてるんです。「採用がうまく行かない」とか「顧客をもっと増やしたい」とか「雑務が多いけど流石に手だれたエンジニアさんにそんな仕事振れないよなぁ」とか。上げればきりがない。
そんな課題が分かれば、そこに自分のこれまでの「非エンジニアとしてのスキル・実績・経験」を当てはめに行けばいい。役に立つ人間と思われるようにするんです。
正直、未経験の人を採用側は「コスト」としか捉えていません。そして未経験の人に「開発スキル」は期待していない。
そんな状況の中で採用されたいのであれば、如何に自分が「コストにならないか」や「逆にメリットを生む可能性があるか」というアピールをするしかないんです。
それが、学習速度の速さなのか、企業の抱える課題に対するフィット感なのか、はその時々によって変わります。
そのため、とにかく情報収集して、無駄な動きをせずに、その企業にフォーカスした形で突き進むんです。それが「逆算で考えろ」ということです。
まずやること
ということで、何をやるべきかはわかりましたか?
この話を聞いて、まだ「どの言語を勉強しようか?」なんて考えている人は、残念ながら望みはないです。
ここまでヒントを出している時点でかなり親切なんですが、もうちょいヒントを与えます。
「足で情報を稼げ」です。
先程、とにかく「情報収集を」と書きましたが、これだけしか書かないとどうしても「インターネット」に頼りがちになります。インターネットを使って下調べをするのは当然です。でも、それだけでは足りない。
言葉の通り「足」で稼ぐんです。出来る限り1次情報に近いところから情報を仕入れること。極論を言うと、入りたい会社に足を運んで直接情報を仕入れることです。
もちろんそんな強行突破をしていきなり突っぱねられる可能性もゼロではないので、そのためのバックアッププランを考えること。
- どうにかその会社の社員とつながる方法を考える
- 直接なつてがないのであれば知り合いづても考慮する
- その会社の人が言っていそうな勉強会に顔を出すなどなど
手段を上げればきりがないですが、とにかく内部の人とつながるのが早いです。狭い田舎なんだし、驚くほどアナログな田舎なんだから、そのアナログな手段を活用しまくるんです。
そんなことも出来ない人は、田舎でWebエンジニアになる、ということは諦めたほうがいい。中途半端にSESの企業にはいって身売りされて身も心もキャリアもボロボロになればいい。(SES全般を否定しませんが、そういう会社が多いのが事実)
まとめ
っということで最後はキツめな言葉を言い放ちましたが、それくらい地方でWebエンジニアになるのは難しい、と考えておいたほうが良いということです。
ちなみに、今回の内容はあくまでもイチ手段なので、自分の考えがあればそれはそれで動いてみたら良いと思います。
そして、今の所「無料」にてこういった相談を受け付けてますので、「Webエンジニアにどうしたら良いんだ!?」という方がいればお気軽にご連絡ください。ではまた。