フリーランスになるとは、「会社という守られた(しかし縛られた)場所から飛び出し、一人の経営者、一国一城の主となる」ということです。

フリーランスのイメージ

全ての責任を自分で背負う代わりに、収益の独占、労働時間の自由、そして自分の人生を自分でコントロールする権限を手に入れることができます。
会社員時代のように、「社内政治」や「自分のキャリアと合わない理不尽なアサイン」に悩まされ、がむしゃらに働いて出した利益を会社に吸収される「社畜」的な働き方から抜け出すことができるのです。

そして、ITエンジニアにとってフリーランスで仕事をするということは、お客様と 「業務委託契約」 を取り交わして仕事をし、報酬を得ることがほとんどです。

では、自立したプロフェッショナルとして第一歩を踏み出すために、この「業務委託契約」とはいったいどんな契約なのでしょうか?

業務委託契約の基本 ―― 雇用と何が違うのか?

正当な対価と自由を手にするためには、「業務委託契約」の正しい理解が必要です。

決定的な違いは「指揮命令権」がないこと

会社員(正社員・派遣社員)は会社と「雇用契約」を結びますが、フリーランスはクライアントと「業務委託契約」を結びます。
ここでの最大のポイントは、 クライアントからの「指揮命令権」が法的に存在しない ことです。

雇用契約では、会社はあなたに対して「明日は9時に出社して、この作業を、この手順で順番通りにやりなさい」と細かく直接指示する権利(指揮命令権)を持っています。

しかし、業務委託契約はあくまで 「対等な事業者同士の取引」 です。クライアントは「どんな技術を使い、いつ、どこで、どうやって作業するか」に細かく口出しすることはできません。クライアントは「この要件のシステムを作ってほしい(あるいはお手伝いしてほしい)」と依頼し、あなたは「プロとして裁量を持ってその依頼を完遂する」という関係性です。

「指示された通りに動く歯車」から、「自ら提案し、価値を提供する対等なパートナー」へとマインドを切り替えることが、フリーランスとしての第一歩となります。