はじめに

12月22日に行われた情報収集のノウハウLT会~「わからない」時の対処法~ 、運営の小林様を始めパネラー、ウェビナーの皆さま大変お疲れさまでした。
本記事ではLT会の中で時間的に言えなかったことや他登壇者様の発表感想など、イベントの振り返りをナレッジとして書いていこうと思います。
めっちゃ長いですが読んでいただけると幸いです。

私が当日使用した資料はslideshareにアップしております。twitterでも紹介されておりましたがこちらでもご覧いただければと思います。

https://www.slideshare.net/haruynan/ss-250884078

LT会そのものについて

私は実はLT会そのものの参加が初めてです。聴衆としても登壇者としても初めてです。ましてオンラインで実施なんてもってのほかです。

参加を決めた理由

本番では表示しませんでしたがスライドの一番最後に参加動機を書かせていただきました。
あるメンティーさんとハンバーガーメニューの実装方法について調べておりました。javascriptでお手軽に開閉やボタン切替を実装できないかなと検索していたら"drawer.js"なるものを見つけて、サンプルコード付きの解説ページを探し当てたのですが見事にサンプルコードが動作しない…という事例がありました。
サンプルコードが動かなかった原因はコード中のスペルミスだったのですが、

  • 通常の開発ではありえないスペルミス(jquery CDNへのURLが全部"jQuery"になってる)
  • 誤りのまま載せているということは著者側でサンプルコードを実証していない
  • 初心者は注意深く調査しないと原因を見抜けなさそう
    • コードを目を皿のようにして読めば気づくかもしれないけど…
    • 検証ツールでコンソールのログを見ると"$"がundefinedになっているのでjqueryの読み込みに失敗しているのが分かるが初心者が自力で気づくのは難しそう

ということで「このページは見なくてヨシ!」という結論に達したのでした。

このメンタリングが終わった後、「そういえば情報検索がテーマでイベント募集してたな?」ということを思い出し、急遽パネラー側として参加することにしたのでした。5分の4くらい勢いです。

参加にあたって最も気を付けたこと

LTなのでとにもかくにも「制限時間を守る」。既定の7分を超過しないように、あわよくば6分少々で終了することを目標としました。
しかし初稿でリハーサルを行うと11分半かかってしまいました。泣く泣く半分ほど内容を削りました。しかしこの作業を通じて「重要なこと、本当に伝えたいこと」をどうにかして残すスキルが多少なりとも上がったように思います。
本番は時間が押していたこともあり割と早口になって申し訳ないなぁと思いながらも7分ジャストでなんとか切り抜けられました。
本当はもっとゆっくりしゃべりたかったです。テンションも上がってしまっていたのでそこは反省点です。

資料作成の裏話

どうしても入れたかった「くそが!」

別に私はガンバレルーヤさんのファンということではないですが、プログラミングをしている最中に「くそが!」と思うことはよくあります。皆さんも期待通りにプログラムが動かなかった時に心のどこかで罵倒していると思います。思いたいです。
本当はもっとリアルな画像なり写真を使いたかったのですがクローズドな場ではないので泣く泣くいらすとや画像で妥協しました。
はずれ資料をつかまされた時のリアルな叫びが伝われば幸いです。
あ、でもキーボードを叩きつけるのはやめてくださいね。壊れますから。

RTAプレイヤーのくだりは当日直前で入れた

speedrun(RTA)を趣味としてやっていることはイベントのプロフィールやスライドの自己紹介欄に元々入っていました。しかし、イベントの前日に以下のような出来事が起こりました。

「勉強ばかりしてないで、ゲームしなさい」 香川県地元紙にゲムトレが全面広告 「ゲームの教育的な側面を知ってほしい」

香川県のローカル紙である四国新聞に12/20に打ち出された一面全面広告です。
ねとらぼの記事になったのが21日で、イベントの前日です。私は香川県在住で趣味の1つはビデオゲーム。レトロゲームも大好きですしモンハンシリーズもほぼ全部遊んでいます。さらにRTA分野で一応世界記録を持っています。
とはいえ超マイナーなゲームで競技人口1人とかのゲームですが、オンリーワンは自動的にナンバーワンになります。
勉強でナンバーワンを取れなくても、ゲームでナンバーワンを取れるのであればこんなに嬉しいことはないでしょう。

この出来事を知っている方が多少なりともいたらいいなと思い急遽RTAの件をトークの中に入れることにしました。
最低お二人ほど刺さったようなので結果としては満足です。

他登壇者様発表の感想

twitterでもつぶやいていますが改めてこちらでも記載します。

らくださん

テックメディアとして現状では
@IT
一択な感じなのは同意です。長く続いているだけあり新旧様々な情報がアーカイブされています。
C#系の参考実装なんかはかなりお世話になっています。C#ってサンプルコードが載ってる記事多くないんですよね。
VB.NETのコードも並列で載っていて昔からVBやっている方にも配慮がうかがえて好印象です。

また、エンジニアライフ(登録者が自由に記事を登録できるブログ)は生のエンジニアの声が聴けるけど毒にも薬にもなる感じです。会社の裏話系、単なる愚痴、オウンドメディアへの引き込みなどいろんな形態の記事があります。
リーベルGさんの小説が一番人気ですが基本事例ベースなのであの事件のことかな?とか裏読みするのもいいかも。
でも小説内の登場人物のようにカッコよくコーディングするのは中々至難の業です。

koichiさん

エラー解決の検索方法についてでした。基本の検索方法はまさに発表通りなので皆さん真似してください。英語は機械翻訳を駆使すればある程度何とかなります。臆せず英語で質問せよ!と声に出して言いたい。
そういう意味でも、中学~高校の学校型英語で良いので読み書きできたほうが良いです。英会話とか二の次でOK。
なぜかというと学校型英語の方が機械翻訳がしやすいからです。フォーラムとか英語でやり取りされていますが皆がみんなネイティブではないです。日本人以外の英語が母国語でない人もたくさん英語でやりとりしていて、そういう人たちも機械翻訳を利用しています。機械翻訳は恥ではなく、便利なコミュニケーションツールととらえてください。

ssuesやdiscussionsを利用するのは英語がなんとかなればとてもお勧めです。私も最近Garminというスマートウォッチのアプリ開発では日本語の情報が少なすぎてForumのdiscussionsを頑張って検索していました。英語のハードルは高いけどそこさえ乗り越えれば素晴らしい未来が待っています。

trseiさん

最短でエンジニアスキルを身に着けるのに最適なのは、結局「業務に飛び込む」でFAだと思います。嫌が応にもやらなきゃいけないし、モチベーションも続きます。ただそれなりに根性がないと厳しい、というのはあるかと思います。ショック療法に近いかな。

私が愛読している「三月のライオン」という漫画に以下のような会話が出てきます。

プレッシャーが少しあったほうがアドレナリンが出る系のタイプの人と、無い方がのびのび戦えるタイプと…

それもまた一生のうちで、ぐるぐる入れ替わるからなぁ。プレッシャーがあったほうが伸びる時期、無い方が伸びる時期。

あなたにとって今がどちらであるか、それは飛び込んでみないと分からないかもしれない。でも、「その時期」であれば「仕事に飛び込んで覚える」方が確実に能力が伸びます。それは確かです。

また、業務で行うのであれば必ずその会社に先輩がいるはずです(個人事業主除)先輩に上手に質問してわからないことを解決するのも最短習得に必要なスキルの一つでしょう。質問は恥ではありません。逆に質問できる先輩がいない職場はスキル習得の場としては不適当かな。就職活動時にこの辺りが見極められたら言うことなしなのですが…

noifujiさん

「基礎はガチ」は金言。
例えば情報技術の基礎が最も効率よく学べるのはやはり大学です。コンピュータが動く仕組みからみっちりやります。情報系大学を出ている人とそうでない人はスタートラインに相当差があります。
しかし情報科学にも下地になる基礎があります。それは算数です。
(ここで言う算数は 高校までの数学I,IIのことを指します
プログラミングという作業は算数の問題を解く作業にとてもよく似ています。算数は問題文を数式に変換して答えを出します。プログラミングは解決したい問題をコードに変換して結果をreturnします。両者は名詞を言い換えているだけでやってることは同じなのです。
なので、「算数」という科目に苦手意識を持っている人はプログラミングも苦手であることが非常に多いです。ITエンジニアの最もベースとなる基礎は算数です。算数に対してどのくらいの苦手意識があるかが職業プログラマーとしてやっていけるかどうかの一つの指標になるかなと個人的には思っています。

ktaroさん

情報収集のコツとして「無料と有料を使い分ける」というお話がありました。
「無料の情報」は何かしら理由があって「無料」です。ポジショントークやスポンサード全開だと思ってもらってよいと思います。このことを考慮して情報の取捨選択をしないと誤った選択をしてしまうかもしれません。
有料の情報は、それよりはポジション色がやや低いと思われます。もちろん発信者のポジションが脅かされない内容になることは間違いありませんが、情報を受け取る側から直接お金をもらっているので、「無料の代わりにお金を出している存在」の影響が小さい、と考えていただいて良いのではないかと思います。

また転職エージェントのお話がありました。いろんなタイプのエージェントが照会されていましたが、そこに載っていない大穴があります。それはハローワークです。
地方、都市部問わず、稀にものすごくITネイティブな求人が投下されることがあります。私がみて最ものけぞったのは「iPhone向けアプリ開発のアルバイト(時給2000円以上、未経験者OK)」です。2020年頃のお話です。私が求人を閲覧して3日後にはもうなくなっていました。応募者は無事採用されたのかな。

ちなみに私が一番最初に就職したときのきっかけは、求人サイトでもリクルートでも就職説明会でもなく、「オンラインゲーム内で行われた座談会」で知り合ったプレイヤーさんです。そのプレイヤーさんが所属していたベンチャー企業に伝手で就職しました。「採用目的ではないチャンネル」で何故か就職できた一例かなと思います(相当特殊なので誰も真似できないかも)

まつもとさん

発表資料が公開されていないので機会があれば後日感想を書きます。資料自体は最もLTらしい形式だったと思います。

おわりに

このような素晴らしい発表の場を用意してくださったMENTA運営の皆様に多大なる感謝をいたします。
また、自らの発表力が再確認できる良い機会になりました。
これからも刺さる内容のイベントであれば積極的にパネリストとして参加できれば、と思います。

もし質問などがあれば

この記事にコメントしていただくか、メッセージで質問していただければ回答できる範囲で回答します。
また、ここにも書けないちょっと業界の裏側の話やプロ・プログラマが行っている情報検索手法ももっと知りたい、という方はメンタリングで対応いたしますのでこちらも気軽にメッセージいただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
私のメンタープランもよろしくね!あとケルナグールRTA誰か挑戦してください!お願いします!