実は逆です。AIへの「丁寧な指示」はやらない方がいい
「ちゃんと細かく指示を書いたのに、なぜか返ってくる答えがズレている…」
そう感じながら、また書き直す。また試す。また的外れ。
部下には聞けない、同僚も同じ状況、調べる時間もない。
管理職がAIに躓くとき、たいてい「一人で抱えている」んです。
- 「もっと具体的に書かないといけないのかな」
- 「指示の出し方が悪いのかな」
- 「やっぱり自分にはAI活用は向いていないのかな」
そう思って、さらに長文を書き込んでしまう。
その悪循環、一度止めてみてください。
よくある失敗パターン
夜、会議の合間に10分だけ時間を作ってChatGPTを開く。
こんな入力をしていませんか?
「当社は製造業で従業員数は300名程度です。来期の中期経営計画を策定するにあたり、業界トレンドを踏まえつつ、役員にも現場にも伝わりやすく、かつ実行可能性の高い戦略を、5つの観点から網羅的に、具体的かつ簡潔にまとめてください」
一見、丁寧で良さそうに見えますよね。
でも、これを受け取ったAIはどこに軸足を置けばいいか分からず、無難な優等生回答を返してきます。
「業界トレンドを踏まえつつ」「役員にも現場にも」「5つの観点で」「網羅的に」「簡潔に」…
これ、全部同時に満たすのは人間でも難しいですよね。
AIも同じです。条件が多いほど、平均点の答えしか出てこなくなります。
実は、道具の使い方が違っただけでした
多くの管理職の方がはまっている思い込みがあります。
「AIは優秀な部下だから、細かく指示すれば完璧にやってくれる」
でも実際のAIは、優秀な部下というより「話し相手のうまい壁打ち相手」に近い。
壁打ち相手に向かって「5つの観点で網羅的に簡潔に」と言っても、会話が成立しないですよね。
「細かく書けば書くほどズレる」のは、あなたの能力の問題ではありません。
野球のグローブでサッカーをしようとしていた、それだけの話です。
AIは答えを出す機械ではなく、思考を整理するパートナー。
この認識が変わると、使い方がガラッと変わります。
今日からできる小さなヒント
試してほしいのは、条件を絞ること。
Before:
「来期の中期経営計画を、業界トレンドを踏まえつつ、役員にも現場にも伝わりやすく、5つの観点で網羅的かつ簡潔に」
After:
「来期の経営計画で、役員への説明が一番の壁になっています。どう伝えると刺さりやすいですか?」
聞くことをひとつに絞る。背景はシンプルに添える。それだけです。
まず「一問一答」の感覚でAIと対話する練習から始めると、使い方の感覚が掴めてきます。
この感覚が掴めると、AIとの対話そのものが、思考の整理時間になっていきます。
ただ、「じゃあチームにどう広げるか」「経営層にどう見せるか」という問いは、また別の話。
そこは、一緒に考えましょう。
おわりに
正直に言うと、プロンプトの技術より先に壁になるのが「これを誰に相談すればいいのか」という問いです。
部下には聞けない。経営層には成果で示さないといけない。同僚も手探り状態。
管理職がAI活用で詰まるのは、能力の問題ではなく、相談できる場所がないからだと私は思っています。
私のメンタリングでは、プロンプト技術だけでなく、「あなたの現場にどう落とし込むか」を一緒に考えます。
まず話を聞かせてください。
👉 https://menta.work/plan/20288

