ビジネス資料を作成する際、最も使うスライドタイプの一つが『箇条書きスライド』と思います。しかしながら、なかなか体系立てて解説したり、詳しく説明してある書籍があまりなかったので、今回、まとめてみようとおもいます。

1┃箇条書きスライドを使うメリット

箇条書きスライドはビジネス資料でもっともよく使うスライドの一つです。目次スライド、導入効果・メリットスライド、あるいは、会社情報やプロフィールなどお決まりの情報を記載する時箇条書きにしたり・・・ありとあらゆる場面で箇条書きスライドは使われます。箇条書きスライドの大きなメリットとしては、①「作成するのがはカンタン、早い」②「箇条書きにすることで、情報が整理される」③「ほかの資料に流用・活用がしやすい」という3点になると思います。                        
特に、現場でビジネス資料では、他の資料でもコピー&ペイストすぐ使えるのは強力なメリットになります。

2┃箇条書き数は3つにしよう!

マジックナンバー3の法則があります。2つだけでは足りない、4つ以上では多すぎる。人間が短期記憶に留めて情報を理解するには3つがちょうどよいと言われています。特に、お客様に対する導入メリット、この製品の強みなど一番伝えたいところは、可能な限りポイントを3つに絞ってシンプルにするのがおすすめです。

※5つや8つもデザインとしてはできなくはないです。しかし、例えば導入効果をやたら何行も書いてあるような資料は、そもそも「その導入効果自体がよく練られているのか」疑った方がよいです。

3┃箇条書きの文字数は40文字まで!

さらに、どんどんシンプルにしていきます。箇条書きの数を3つに決めた後は、文字数を削ります。具体的な目標文字数ですが、13文字と考える方と40文字と考える方がいらっしゃいます。                       13文字派の理由は、人間が一目で認識できる文字数の上限が13文字程度と言われていたり、Yahooニュースのタイトルも13文字以内というのが有名です(※実際に数えましたが、13文字以上も実際にはあるようです)。40文字派は、コンサルティング業界、SIerなどに多いようです。また、おそらくWordの行数設定の影響もある気が致します。 

もちろん、絶対的な正解はありません、内容によります。そもそも、PowerPointでは、Wordのようにすぐ文字を数えられませんので、そう厳格に気にする必要もありません。                       ですが、個人的な上限を設けるなら40文字でしょうか。やはり、現代の複雑な事象を正確に抜け漏れなく伝えるためには(ITシステム業界は特に)、これくらいは文字数が必要です。また、40文字というそれなりの文章を考えること自体が日本語の力にもなります。

システム業界のしかもSIer開発の堅苦し事例で申し訳ないのですが、こんな感じですね。うん、堅い(笑)
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4┃文字数が長い場合で使う小技!

とは言っても、どうしてもビジネスシーンでは文章が長くなってしまうので、そんな時は小技ですが、以下のテクニックを使いましょう。

<小技>タイトルと説明の2つに分ける!

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落ち着いた説明資料風になります。タイトルはここまで来たら13文字以内にしましょう。

<小技2>強調したい部分のフォントを大きくする!

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かなり凝ったデザインっぽくなってきました。

5┃体言止めは使わない

ほとんどの書籍・資料で体言止めがよいとありますが、体言止めに頼りすぎるのは厳禁です。例えば「課題:営業力の強化」という一節を聞いて、あなたは、一発で意味がわかるでしょうか?            

正直、人によってかなり頭に思い浮かべる解釈がちがうことになります。

<考えられる解釈>                          
-営業力を強化したい⇒意思・願望
-営業力を強化が重要である⇒その人の考え
-営業力を強化する⇒行動予定
-営業力を強化できていないことが課題である⇒現状説明
-営業力を強化が課題なので、営業力を伸ばす⇒素直な解釈
-営業力を強化が課題なので、商品力や価格で頑張る⇒うがった解釈ですが、あり得なくはないです(笑)

また、誰に関することなのか主語も想像しないといけません。営業力を強化するのは社長がやるのでしょうか?営業現場がやるのでしょうか?、はたまた、外部のコンサル会社にやってもらうのでしょうか?
きちんと経緯や内容がわかるのであれば、問題ありませんが、少なくとも体言止めにする前に、しっかりと文章で考えてから、そのあとで体言止めに表現を調整することをオススメします。

6┃かっこいい箇条書きスライドデザイン

それではようやく、デザインの話です(笑)。最初に解説した通り、箇条書きスライドのメリットは「シンプルなためどんな資料にも活用しやすいこと」にありますから、デザインもあまり癖のあるものではなく、どんな資料でも使えるシンプルなものがおすすめです。(※正直に言うと、前述のサンプルスライド、番号数字色丸が一番おすすめです。)

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とにかく囲みます。ベタですね。

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色の濃淡を使います。個人的にはこういう鋭角、四角形デザインがきっちりとしたビジネスの印象が出るので好みです。デザイン的にそれほど洗練された感じはありませんが、いつの時代でも通用します。

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若干スマートになりました。柔らかさと真面目さの両立。

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縦棒だけのシンプルなタイプ。箇条書きというよりは、文章が多めの説明がある際に使えるデザインです。

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さいごに、最初の一番シンプルなタイプです。色をアクセントカラーに変更するのもいいですね!

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それでは、皆さんもいろいろ考えてみてください!

以上です。