これは「AIに任せるな」という話ではありません。任せていい。ただ、出てきたものを見た瞬間に「完成した」と思い込むと、あとで困る穴を見逃します。

昨日、「AIに『サイト作って』と頼むと、決まった場所に穴が空いている」という話を書きました。今日は、その穴を実際に見つけるための、具体的な5つの操作を紹介します。難しい知識は要りません。手を動かすだけです。

① データを入れてみる

見た目だけ整ったフォームは、実際にデータを入力してみて初めて中身が分かります。入力しても保存されない、送信ボタンを押しても何も起きない、というのはよくあるパターンです。「動いているように見える」と「実際に動く」は別物です。

② リロードしてみる

入力したデータやログイン状態が、ページを更新した瞬間に消えないか確認します。画面上の見た目だけを作って、実際には何も保存していないケースは、リロード1回で正体が分かります。

③ スマホで開いてみる

PCの画面幅でしか確認していないと、スマホで開いた瞬間にレイアウトが崩れていることに気づけません。ボタンが画面外にはみ出す、文字が読めないほど小さくなる、といった問題は、実機かブラウザの開発者ツールでスマホ表示に切り替えるだけで見つかります。

④ 何もない状態を見てみる

一覧ページにデータが1件もない時、何も表示されずただの空白になっていないか確認します。「データが1件もありません」のような案内がなく真っ白なままだと、それは新規ユーザーが最初に見る画面として機能していません。

⑤ 2人で同時に使ってみる

自分ともう1人が同時に同じ機能を使った時、お互いのデータが混ざったり、片方の操作が消えたりしないか確認します。1人で使っている間は絶対に気づけない種類の穴です。

5つとも、専門知識より先に「試す」ことが大事

この5つに共通しているのは、コードを読める必要がないということです。必要なのは「動いたから完成」で止めずに、あと一手間触ってみる姿勢だけです。AIが出したものを鵜呑みにせず、自分の手でこの5つを試す。それだけで、公開してから気づく事故のかなりの部分を防げます。

プログラミング + AIと協働する力が、同時に育ちます

私が教材で大事にしているのは、コードの書き方だけでなく「AIが出したものを、自分の目でどう検証するか」です。この5つの操作は、開発に限らず、AIに何かを任せて成果物を受け取るあらゆる場面で応用できる考え方です。


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