先の記事では、日本にはWeb制作会社が17,000ぐらいあると書きました。

この中から選ばれて仕事を依頼されなければならないのです。普通に考えるとレッドオーシャンですよね。

なので、2020年代のWeb制作会社は、引き受ける案件によって特化している会社が多いです。

当然、フリーランスであっても、得意とするジャンルを持っていた方が良いことになります。

では、どういうジャンルで特化するのか実際に見ていきましょう


業種に特化する

よくあるのは、

  • 士業(弁護士、税理士、司法書士、行政書士など)
  • クリニック(歯科医など、街場の小規模医院)
  • 美容室・ネイルサロン(女性向けビジネス)

などのホームページを得意としている制作会社です。

何かの業界に特化することによって、作るホームページをパターン化し、工数を削減するメリットがあります。テンプレート化もしやすいですね。

ただ、作り手側からすると、毎回同じような案件になってしまいがちなので、幅広いデザインをやりたい、という人には向かないかもしれません。

ECに特化する

楽天ショップのページデザインだけやります、とかEC-CUBEやShopifyの組み込みやります、みたいな会社のことです。

楽天であればコーディング少なめでグラフィックゴリゴリの案件ばかりになります。EC-CUBE/Shopifyみたいに、カートを指定して特化できると、システム組込もある程度パターン化できます。

あと、決済周りは厄介なので、ある程度システムの知識が必要です。この決済を嫌がって「ECはやらない」という制作会社もあるので、逆張りでこれができると強いかな、と思います。

B2B or B2Cに特化する

有名な制作会社さんだとbaigieさんがはっきり「B2B専門」と謳ってらっしゃいますね。クライアントのビジネスモデルに特化する形です。

確かに、B2BとB2Cではサイトの作り方はガラッと変わるので、特化した方がサイトを作る上でもパターン化しやすくていいでしょう。


いかがでしょうか。

ざっと挙げてみましたが、実はもっとたくさんあります。挙げ出すとキリがないですが、それでもCMSに特化だったり、フロントエンドのインタラクションに特化だったり、etc...

もし未経験でWeb制作会社に飛び込むなら、どんなことに特化している制作会社に入りたいか。

そこから考えてみて欲しいなと思います。


次のナレッジでは、制作会社とインハウスについて比較してみます。