新規事業おじさんのつぶやき Vol.105 手段としてのM&A
新規事業開発の手段として、M&Aを検討される企業は多いと思います。
先日、「新規事業おじさんのつぶやき」連載からの御縁で、M&Aも候補に入れながら、新規事業開発に取り組んでいるが、困っておられるという方から「お悩み相談」の依頼を受けて、お話しました。
今日は、そこから気づいたことを記したいと思います。
M&Aに限らず、いろいろなジャンルの研修、セミナー、テキストは多数あり、皆さん、それなりに勉強されているようにお見受けします。ですが、それらのテキストにHowは書いてあっても、What? Why?をどう考えるのか?は書かれていません。(書かれていませんは言い過ぎとしても、あまり触れられていません。)
今から20年ほど前、新規事業野郎だった頃のことを思い返してみました。
あの頃、とにかく、いろいろなテキストを読みまくって、理論をしっかり身につけなくてはと必死になっていました。
よくもまあ、あれだけ、いろいろなテキストを読みまくったものだと思い出します。
で、確かに、理論はそれなりに覚えました。
しかし...です。
理論そのものは何をすべきか?なぜ、それをやるのか?を教えてはくれないのだということに、ある時、気づいたのです。
何をすべきか?なぜ、するのか?は当事者たる自分たちの思いなのだ!ということに気づいた時、愕然としたことを思い出します。
M&Aに限ったことではないのですが、理論を学ぶことと同時に、何をすべきか?なぜ、それをやるのか?を自問した上ででないと、せっかくの理論が活きてこない。
改めて、このことを皆で思い出すことが大事なのかなと思わされたのでした。
(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)