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転職サイトを開いて、なんとなく条件で絞り込んで、なんとなく良さそうな会社に応募する。書類が通ったら面接を受けて、受かったら入社する――。

この「なんとなく転職」、実はかなり危険です。

IT業界で25年、採用する側・育てる側・評価する側を経験してきた立場から断言します。転職の成否を決めるのは、スキルの高さでも、面接テクニックでもありません。「自分と相手(業界・企業)をどれだけ深く理解し、正しくマッチングできたか」 です。

この記事では、業界分析・企業分析・自己分析、そしてそれらを統合する"マッチング"がなぜ転職において決定的に重要なのか、現場の実感を交えてお伝えします。


1. 業界分析 ― まず「どこで戦うか」を見誤らない

転職活動の第一歩は、業界の構造を理解することです。

IT業界と一口に言っても、SIer、自社開発、SES、コンサル、インフラ、クラウドベンダーなど、ビジネスモデルも働き方もまるで違います。さらに、同じ「IT企業」でも金融系と製造系では求められるスキルセットや文化が大きく異なります。

業界分析で見るべきポイントは、たとえば以下のような点です。

  • その業界が今どのフェーズにあるか(成長期か成熟期か)
  • 今後3〜5年で何が変わりそうか
  • どんなスキルの需要が伸びているか
  • その業界で働く人のキャリアパスにはどんなパターンがあるか

ここを押さえずに転職すると、入社後に「思っていた業界と違った」「将来性が見えない」というミスマッチが起きます。私がこれまでキャリア相談に乗ってきた方の中にも、業界の全体像が見えていなかったために、せっかくのスキルを活かしきれないポジションに就いてしまったケースが少なくありません。


2. 企業分析 ― 「いい会社」は人によって違う

業界を絞ったら、次は企業を見極めます。ここで多くの人がやりがちなのが、「年収」「知名度」「福利厚生」だけで判断してしまうことです。

もちろんそれらも大事ですが、もっと重要なのは、その企業の事業戦略と自分のキャリア方向性が合っているかどうかです。

企業分析で深掘りすべきポイントはこのあたりです。

  • その会社が何で利益を出しているのか(収益構造)
  • 組織のカルチャーや意思決定のスピード感
  • エンジニアやPMがどう評価されるか(技術志向か、マネジメント志向か)
  • 直近の事業課題は何で、どんな人材を本当に求めているのか

私は大手外資IT企業で25年以上勤務し、チームリーダーからPM、ラインマネージャーまで経験してきました。採用面接も数多く担当してきましたが、面接で「この人は自社のことをよく調べているな」と感じる候補者は、正直なところ少数派です。逆に言えば、ここをしっかりやるだけで、他の候補者と大きく差がつきます。

企業の「外から見えている姿」と「中の実態」にはギャップがあります。そのギャップを埋める情報をどう集めるかが、企業分析のカギです。


3. 自己分析 ― 「強み」は自分では見えにくい

業界と企業を分析したところで、自分自身を正しく理解していなければマッチングはできません。

自己分析というと「やりたいことを見つける」と考えがちですが、転職においてより重要なのは 「自分が提供できる価値は何か」を明確にすることです。

これまでどんなプロジェクトで、どんな役割を担い、どんな成果を出してきたか。技術スキルだけでなく、問題解決のアプローチ、チーム内での立ち回り、ストレスへの耐性、コミュニケーションのスタイル。こうした要素を棚卸しして初めて、職務経歴書に説得力が生まれ、面接で「なぜ御社なのか」に一貫した回答ができるようになります。

ただし、自己分析には一つ大きな落とし穴があります。

自分の強みは自分では気づきにくい。

日常的にやれていることほど「当たり前」に感じてしまい、市場価値として認識できない。逆に、苦手意識のあることを過大に捉えてしまう。こうしたバイアスは、一人で内省しているだけでは解消しにくいのが現実です。


4. そして最も重要な"マッチング" ― すべてはここに集約される

業界分析、企業分析、自己分析。この三つは、それぞれ単独では意味を持ちません。これらを統合して「自分はこの業界の、この企業で、こういう価値を発揮できる」というストーリーを組み立てること。 これが"マッチング"であり、転職活動の本質です。

マッチングが甘いと何が起きるか。

  • 書類選考で落ち続ける
  • 面接で的外れな受け答えをしてしまう
  • 入社後にミスマッチで早期離職する

逆に、マッチングが的確であれば、応募数は少なくても内定率は高くなり、入社後の立ち上がりも早く、長期的なキャリア形成にもつながります。

私がキャリア相談で最も力を入れているのが、まさにこのマッチングの精度を上げることです。経験・スキル・希望を一緒に棚卸しし、業界や企業の特性と照らし合わせて、現実的な選択肢を整理する。「なんとなく」を「根拠のある判断」に変えるプロセスを、一緒に歩みます。


5. なぜ"一人でやらない"ことが大事なのか

ここまで読んで、「全部一人でやれるのでは?」と思った方もいるかもしれません。

もちろん、できる部分もあります。でも、業界の内部事情、企業の採用側の本音、自分では気づけない強み――これらは、一人では限界があります。

特に、採用する側がどういう視点で候補者を見ているかは、実際にその立場を経験した人でなければわからないことが多い。書類のどこを見ているか、面接で何を評価しているか、どんな回答が刺さるのか。こうした視点は、転職エージェントとも、転職サイトの情報とも異なる、現場のリアルです。

私自身、PMP・CISSP・ITIL Foundationなどの資格を持ち、金融・製造など多業界のミッションクリティカルシステムに携わってきました。技術の話も、マネジメントの話も、キャリア設計の話も、実体験をベースにお伝えできます。


おわりに ― 「モヤモヤ」を整理するところから始めませんか

転職するかどうかすら決まっていなくても構いません。今の自分の立ち位置を客観的に把握し、選択肢を整理するだけでも、見える景色は大きく変わります。

業界を知り、企業を知り、自分を知り、そしてそれらを正しくマッチングさせる。 このプロセスを、IT業界25年の現役PMと一緒に歩んでみませんか。

まずは無料の相談から、お気軽にどうぞ。

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