新しい企画を、上に通したい。

背景も、市場のデータも、進め方も、AIに手伝ってもらって、しっかり盛り込む。
「これだけ揃えれば、説得力は十分だろう」。そう思って、自信を持って、提案する。

——ところが、返ってくるのは、こんな反応。

「よくできてるけど…で、これ、やると"うちにとって"何がいいの?」
「他の案じゃなくて、これを選ぶ理由は?」

……言葉に、詰まる。情報は、あんなに揃えたのに。肝心の「なぜ、これなのか」に、まっすぐ答えられない。

「もう一度、整理してきて」——そう言われて席に戻るが、何を整理し直せばいいのかが、分からない。

こんな"あと一歩"、心当たりありませんか?

「情報が揃っている=通る」ではない

これは、まじめに企画を練る人ほど、起きます。
抜けがあると、突っ込まれる。だから、AIに頼んで、材料を手厚く揃える。

でも、企画を通すかどうかを決める人が、本当に知りたいのは、情報の"量"ではありません。
「なぜ、この会社が、いま、これをやるべきか」——その、一本の理由です。

AIに「企画書を作って」と頼むと、出てくるのは、"それらしく整った企画"です。
構成も、データも、きれいに並んでいる。でも、そこに入っているのは、"一般的に、良さそうな話"。

「市場は年率10%成長」「競合A社も参入」——事実としては、正しい。でも、それは同業他社の企画書に貼っても、そのまま通用してしまう文章です。「うちだからこそ」「今だからこそ」という、あなたの会社固有の理由は、入っていません。

だから、立派なのに、決め手に欠ける。——「で、なぜうちが?」で、止まってしまう。

ズレているのは、「なぜ、これなのか」を自分で決めていないこと

ここで、企画力が足りないわけでは決してありません。

ズレているとすれば、「何を載せるか(情報)」はAIに任せられても、
「なぜ、これをやるべきか(理由の核)」まで、任せようとしているところです。

企画が通る・通らないを分けるのは、情報の網羅性ではなく、
「この会社が、これをやる必然性」が、一本、通っているかどうか。
そして、その"必然性"は、自社の事情を背負っている、あなたにしか、決められません。

  • なぜ、他社ではなく、うちなのか
  • なぜ、来年ではなく、今なのか
  • これをやらないと、何を失うのか

この芯を、先に自分で立てて、それを支える情報だけを、AIに集めさせる。
——順番が逆だと、立派な情報の中に、肝心の理由が、埋もれます。

理由が絞れないのは、まだ自分が納得していないから

そして、もう一つ。
「なぜ、うちが、今」が一本に絞れないとき。それは、言葉にする力の問題ではないかもしれません。

自分自身が、まだ"なぜこれをやりたいのか"を、腹の底で固めきれていない——そのサインです。
だから理由を立てる作業は、決裁者を説得する前に、まず自分を納得させる作業でもあるんです。

今日からできる、小さな一歩

やることは、たった一つ。

AIに企画書を頼む"前"に、「なぜ、うちが、今、これをやるべきか」を、一行だけ、自分の言葉で書く。

たとえば、

競合がまだ手をつけていない今なら、うちの既存顧客基盤を活かして、先行できる。

粗くていい。仮でいい。まず、"うちならではの理由"を、一つ立てる。そのうえで、AIに、こう頼みます。

この"やるべき理由"を、決裁者に納得させるために必要な情報だけを選んで、"理由→裏づけ"の順で組み立てて。

情報を"揃える"のではなく、理由を"支える"ために、選ぶ。この一言で、企画書の芯が、通ります。

  • これまで:
    情報を手厚く盛る
    → 立派だが決め手がない
    → 「で、なぜうちが?」に詰まる。

  • これから:
    "うちが今やる理由"を先に一行
    → 支える情報だけ
    → 「理由→裏づけ」で組む
    → 「なるほど、それなら進めよう」と通る。

"情報は揃った企画書"が、"通る企画書"に変わります。

——ただ、ここで次の壁が出てきます。

「粗くていい、仮でいい」と言われても、理由は、たいてい複数浮かびます。
そこから"これが決め手"の一本を選ぶのが、いちばん難しい。
しかも、その一本が刺さるかどうかは、決裁者が何を重視しているかにも、左右されます。

自分の確信と、相手の関心。その両方が重なる一点を探す——ここが、企画書づくりの最後の関門なんです。

「良さそうな理由は浮かぶが、決め手の一本に絞れない」

いざやってみると、ここで手が止まる人がほとんどです。

自社ならではの必然性が、うまく言葉にならない。しかも、通す理由の立て方は、一度で身につくものでもない。
くり返すうちに、芯が太くなっていくものだからです。

そして、この"理由を立てる"は、ひとりで考えるほど、迷いが深くなる。
だからこそ、外から一緒に考えを整理するのが、いちばんの近道です。

私は人財育成に20年、官公庁や大手企業を中心に、
のべ3,000名以上の「独学のAI活用を、仕事で使える形に整える」お手伝いをしてきました。
"考えを、通る一本の芯にまとめる"伴走を、ずっと続けてきています。

30分の無料相談では、いま温めている企画を一つ持ってきてもらえれば、
その場で「なぜ、うちが、今、これをやるのか」を一緒に引き出して、決裁者に出せる"理由の一行"まで立てます。
そこから先の情報集めは、AIに任せられる状態で持ち帰れます。

相談だけで終えても大丈夫。そこは安心してください。

一人で「これで合ってるのかな」と抱える時間、そろそろ終わりにしませんか。

生成AIのモヤモヤを、実務目線で整理したい方はこちら:
https://menta.work/plan/21044

にっしーが、あなたの状況に合わせて、一緒に整理します。