ディレクションをすることがディレクターの仕事であることは言うまでもないが、ではディレクションっていったい何でしょう。

ディレクション業務とは

ディレクターの業務を調べると概ねこんな感じでしょう。
・クライアントへのヒアリング
・企画提案
・見積・仕様書・スケジュール作成
・ワイヤーフレーム・サイトマップ作成
・チームへのアサイン
・工程管理
・品質管理
・納品準備
・リリース及び運用
これらの業務を統括して、指揮命令や管理を行う。

まぁ概ね業務としてはその通りなんですがご覧いただいてわかってもらえる通り、手を動かすんじゃなく、人を動かすってことろがポイントです。

チームをアサインしてクリエイターを動かし、納期までオンスケジュールで進行させる。
その間、進捗を横目にクライアントとのやり取りをしながら仕上げていきます。

ディレクションがどんなものか、業務内容はみんな何となく理解してもらえてるでしょうけど、ではディレクターの役割とは何でしょう?

ディレクターの役割

ディレクション業務の中に人を動かす項目がありましたね。
具体的にはチームへのアサイン。ディレクターをはじめデザイナー、コーダー、案件によってはシステムさんや動画、翻訳、書家、ライター、カメラさんなどが必要になる場合もあります。
ディレクターはこの制作チームをまとめることが最大の役割といっていいと思います。

アサインすることもスケジュールを合わせたり、スキルやリソースを確保したり、クライアントや案件の情報を共有したり、仕事を振る準備をしたり、これがなかなか骨が折れる作業です。

でもディレクターの役割として一番重要なのはそこじゃない。
一番重要なのはチームメンバーと頻繁にコミュニケーションをとることなんです。

テレワークやリモートで制作する場合は特に、このコミュニケーション次第で、制作の進み具合や出来に大きく差が出てしまいます。

チーム内での温度差とコミュニケーション

チーム規模が大きくなればなるほど、チーム内で温度差が生じます。
この温度差をなるべく作らない方がいいんですけど、それを防ぐ手立ては2つあります。

1つは雑談を増やすこと。仕事に関係のない話を挟みつつ、孤立させないようにする。
もう1つは気配りをすること。何か悩んだり困っていないか、不安はないか、不満はないか、気を配りながら進捗を見守る。

つまりコミュニケーションを密にすることで、齟齬が減り、スムーズな制作に繋がっていくわけです。

しかし、外部の寄せ集めチームになると、これがなかなか難しい。
各メンバーの人となりや考え方、コミュニケーションの上手い下手が事前に把握できないので、アサインした後に「失敗した!」って経験があるディレクターさんも多いのでは?

僕がギルドを運営する目的の一つが、都度外部からアサインすることのわずらわしさや、ベースとなる理念やポリシー、仕事の進め方、共有するプラットフォームやツールが統一できてないなどの面倒臭さ、そしてコミュニケーションの取りずらさを解消するために、フリーランスで活動しているクリエイターの中から厳選して制作チームを立ち上げたのが始まりです。

制作チームを立ち上げたい方は多いのではないでしょうか。
実際、立ち上げた方もいらっしゃると思いますが、ノリだけではなかなか難しいのと小さくても組織ですので、運営し継続させたいって思っていても、残念ながら続かないケースが多いと思います。
それはコミュニケーション不足が招く弊害なので、昼夜問わず、コミュニケーションをマメに取れる方でないとチームを維持していくのは難しいんですよね。

ということで、チームビルディングを目指すのであれば、コミュニティを確立し、コミュニケーションが最大の業務だと思って向き合っていただければと思います。

こういったご相談もお気軽に。
メッセージやリクエストをお待ちしてます。