フリーランスWebデザイナーは日報を書け。

会社員デザイナー10年、
フリーランス3年目のしのこです。
ShIn-Designという屋号で3年ほど、
個人事業主として活動しています。

突然で恐縮なのですが、みなさん…
日報書いてますか?
特にフリーランスの方、いかがでしょうか。

ちなみにわたしは3年前(2021年1月)から、
ほぼ毎日日報をつけてます。
イメージはこんなかんじ。

日報イメージ
スプレッドシートでつらつらかいてます

実は日報なんてものは、
会社員時代の頃はほぼつけたことがありませんでした。
タスク管理は別のツールで行なっていたし、
毎日毎日書くことなんてないよ!と考えていたから。

今まで日記も続かなかったのですが、
「記録する」ことの大切さを改めて知りました。
なのでここでがっつりメリットを伝えたいです。

ちなみにスプレッドシートの構成は、
月毎に各シートを作ってます。
シート名→2024.07 のような感じ

何を書いてるか

わたしの日報のフォーマットはこんな感じです。

  • 日付、曜日
  • 今日やりたいこと、やれたこと
  • 体調
  • MTG、外出予定、プライベートの予定
  • メモ、思ったこと
  • 開始時間、終了時間、休憩時間、稼働時間

毎日全ての項目を埋めているわけではありませんが、
なるべく埋めるようにルーティンしています。

日付、曜日

わたしは祝休日を定休日としているので、
月初は日報のフォーマットコピペして作る時、
定休日の行をグレースケールにしてます。
また、土日の文字列が入った場合には自動で文字を赤くし、
わかりやすくしてます。

ただ逆に、定休日にも稼働があればグレースケールはとっちゃいます。
これで明確に「いつ休めているか」が一目で可視化できます。

やりたいこと、やれたこと

あえて項目を分けます。
今日やりたいことは始業時に確認・記載し、
今日やれたことは最後に記載します。
実はわたしはその日のタスクを
ガチガチに決めないタイプなのですが、
「中間納期や長期的なスケジュール」だけ
は守るために、わかっているタスクを細分化して書いてます。

なので、月初にスケジュールが
わかっていたは日報に書いてたりもします。

記載例としてはこんな感じ。

  • A株式会社
  • ●●案件(5/10日)
  • ワイヤーフレーム制作(1/2日)
  • 自社事業
  • サービスについて
  • ペルソナ調査
  • 経理作業
  • 本読みたい
  • 書籍1
  • 溜まった動画を見る
  • ウェビナー1
  • ウェビナー2

やれたことリストは基本的に
やりたいことリストをコピペして、最後に整理します。

これを書いているとわかるのは、
案外自分が書いたスケジュール通りには進まないこと、
詰め込みすぎている・逆にやれていないなど、
想像と現実のギャップを常に意識できることです。

実際、日報を書くと内容の可視化できるので、
仕事ややりたいことが複数ある中だと
「どれをやったらいいんだろう」
「注力したらいいんだろう」と
迷ってしまうことに気づきました。

なので

●必ずやらなきゃいけないこと
●中長期的にやること
●作業しながら学びたいこと

を上から書くことで、
優先順位がわかるようにしました。

また、朝には想定してなかった差し込みの作業や、
脱線した調べごとなどもやれたことリストに記載することで、
予定にはないものも可視化すると何をやってたのかの整理にもなります。

わたしはその日に「何ができたか」によって
満足度や自己肯定感が変わるので、
小さい調べごとでもなるべく記載するようにしています。

なんとなく調べたことやまとめたテキストが、
後々活きることもよくあるので、
「自分の細かい軌跡」を残しておくことは、
後々の自分を振り返るときに判断材料としてとても役に立ちます。

「今日何もやれなかったな〜」
というのは、何も制作物を作るだけが仕事ではないので、
目に見えない成果もあるはずです。

クリエイターは自分でモノが作れる分、
そういったところに目が向きがちですが、
調査や検証、時間をかけてドキュメントを
まとめることも作業ログを残しておくと良いですね。

MTG、外出予定、プライベートの予定

主にその日の人に会う予定だったり、MTGの有無も書いてます。
例えば定例会議も毎日書いてたりしますが、
まれに今回はスキップでというケースも備忘しないためです。
一応Googleカレンダーにも同様の内容は入れてるんですけども、
日報とリンクさせてメモしておけば細かい内容も忘れないで済みますし。
あとプライベートの外出時間は稼働時間には含めないので、そのメモも兼ねています。

体調

これは今年から追加した項目です。
実は今年の4月にノロウイルスに罹り、
そこから体調の履歴をつけるようになりました。
朝起きた時の状態でその日の体調は決まるので、
データをつけていると自分の月初や月末での体調の動向がわかります。
また、フリーランスと体力は密接なのでコントロールするためにも、
つけつおくと自分のクセがわかるようになります。

メモ、思ったこと

明確に2種類分けている理由は

●メモ=その日に得た情報や結果をまとめる
●思ったこと=メモやリストに対しての感想や考察、
 仕事で起きた出来事に対する対策など

といった感じで、書く時点で事実と感情を分けることで情報の整理ができます。

ここに関しては書くことをマストとはしてないのですが、
1日仕事しててなんかしら思うだろ!とか、
なんかしら得てるだろ!とも思うので、
がんばって書くようにしてます。

開始、終了、休憩、稼働時間

わたしは経理作業で「稼働時間」による
経費の算出をしているので、これだけはマジで毎日つけてます。
フリーランスに稼働時間なんて…と思われるかもしれませんが、
実際やってみるとどのくらいパソコンに向かっているのか
わかるので面白いです。

ちなみにわたしの月稼働の平均は

2022年 142時間

2023年 149時間

2024年(6月まで平均)173時間

となっております。

稼働時間の基準ですが、
「パソコンに向かって作業をした」
「スマホでSNSの投稿」
「セミナー会場への移動時間」
「大きく事業について考えた時」など、
わりとラフに考えてます。

とはいえ、常に事業のことについて調べたり
考えたりしてしまうのがフリーランスでもあるので、
分別はなかなか難しいなぁというのが実情です。

日報を書いて自己肯定感をあげよう

フリーランスはどうしても1人で作業、管理しがちな業態です。
また、モチベーションもある今ではセルフマネジメントする必要があるので、
「自分はこうするとモチベーションを保てるな、あげられるな」
というトリガーを何種類か持っておいた方が良いです。

わたしにとって、その一つが日報でした。

「考えたことや思いついたこと、がんばったことを日付ごとにメモすることで、頑張りが見える」
「あれもこれもやってたけど、結局なにやってたっけ?」の解答がすぐにわかる

せっかく自身が積み上げたもの、
もちろんSNSで書き込むのも良いですが、
もっとクローズドな場所で内容の濃いものを記録しておくと、
後々の自分への手助けになれるかもしれません。

まとめ

という感じで、

●自分がなんとなくやってることがどれだけ
 自身の事業やクライアントワークにとって
 大きいものなのか把握ができる

●行うタスクと行えたタスクの比較で
 自分の作業能力や速度、見通す力を養う

●体調管理はフリーランスにとって
 大切なのでデータ化し管理できる

●稼働時間を算出することで
 今の事業のコスパ・タイパを体外的に分析できる

●セミナーやウェビナー、書籍等で
 インプットした情報を言語化することで、
 自分の情報に落とし込める

●その日のなんとなしな感想を書くことで、
 案件の流れや気づくこともある

●自分の感情を定点観測できる

●「昨年なにやってたっけ?どのくらい動いてたっけ?」
 などの振り返りも行える

●過去の作業に対し、
 どれだけの工数がかかっていたのかも把握できる

●細かいメモや気づきはSNSでのネタになる

と、個人的にはこれだけのメリットを感じられました。
なのでみんな、日報マジで書きましょう。

フリーランスは誰も評価してくれない。
分析も理解もしてくれない。
なら、自分自身が自分の上司になり、管理するシステムを作るのが吉です。

それではまた。