新型コロナウイルスに対応するBCPの5つポイント

今後もしばらくは新型コロナウイルスへの対応が引き続き必要ですが、
感染者が発生した場合の対応は検討されていますか?

意外と感染予防しかできていない社内で感染者が発生した場合の相談を受ける事が多いので、
新型コロナウイルス対策に対応するBCPの5つのポイントをまとめてみました。

①感染者(クラスター)を発生させない

  • 感染予防対策(マスク・消毒液の確保、透明シールド対策等)
  • 勤務体系の変更(テレワーク、スプリットチーム制の導入等)
  • 保健所との連携

感染者が発生するのは、仕方がありませんが、
社内でクラスターが発生することは感染対策ができていないと
言われても仕方ありません。
クラスターを発生させない感染予防は当然必須です。

②感染者が発生した時に迅速、かつ適切な対応の実施

  • 感染者発生後の対応フローの検討(初動対応実施とBCPの発動)
  • 役割分担の事前検討(情報収集、顧客への対応、事業継続対応等)

感染者が発生した場合、まず何を行うのか?
発生した場合を想定し、事前にシミュレーションを行っておきます。
そして、準備をしておくこと、起きたときにすぐに行うことを整理し、
誰が実際に対応するのかを検討します。

③感染者が出ても事業を止めない

  • 勤務体系の変更(テレワーク、スプリットチーム制の導入等)
  • 代替要員の育成(クロストレーニング、ジョブローテーション等)
  • 事業の選別、縮小、代替

感染者が発生した状況を複数パターン検討しておきます。
一人しか発生していないが濃厚接触者が多い場合や
複数人が感染者として発生してしまった場合等を
仕事の取引先や顧客との接触状況等を含め、どのように事業を継続するのかを
検討しておきます。

④風評被害を抑える

  • クライシスコミュニケーションの実施
     (自社ホームページ、SNS等を活用した情報発信、マスコミ対応)
  • 従業員への教育

感染者が発生した場合には、関係する顧客や取引先へ連絡をするのは当然ですが、
同じくらい大事なのは自社のホームページやSNSを使って正しい情報を積極的に伝えることが
重要です。
近隣住民や伝えきれない関係者としては、不安になり情報を出さない企業に
不信感を持つことも少なくありません。
新型コロナへの対策がどの程度できていたのか、
事業への影響はどうなのか?しばらく休業するのか、継続できる状況なのか?
感染者の情報は社外へ公表しなければ、ダメージが小さいと思いたいですが、
感染者が発生した情報は漏れる前提で情報公開し、風評被害やデマを防ぐことが
大切です。

⑤需要が減少した場合を想定

  • 固定費の確保、削減(人件費、賃借料、外注費等)
  • 別事業への切替、サービスの提供方法・内容の変更(一時的、恒久的)

業種によっては、しばらく需要の減少は続く可能性があります。
下げる事が可能な固定費の削減や銀行からの融資を増やして耐える等
対策が急務です。

また、それでも事業継続、企業の存続が難しいと予想されるのであれば、
別事業へ切り替えたり、今ある経営資源を活用し、新たなサービスの提供、
新事業の立ち上げ等も検討していくことが必要です。

最後に

新型コロナウイルス以外にも感染症は今後発生する可能性は十分に考えられます。今から少しずつでも備えていくことが必要です。

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